第1回アゼモトメディカルユーザー会が開催

2018.12.18

第1回アゼモトメディカルユーザー会が2018年12月9日(日)、フクラシア八重洲(東京都中央区)で開催された。今回はアゼモトメディカルのユーザーが集まり、医療被ばく線量管理システム(AMDSアミダス)について意見交換を行った。
開会にあたり株式会社アゼモトメディカル代表取締役畦元将吾氏は、2020年の医療被ばく線量管理の義務化に向け、医療現場に役立つシステム開発を進めるため、先生方と共に日本一のシステム作りをしていきたいと述べた。
畦元氏の挨拶の後、ユーザー使用経験の講演へと進んだ。井田義宏氏が(藤田医科大学病院)が座長を務め、ユーザーズミーティングの趣旨を説明した後、望月純二氏(みなみの循環器病院)が、「循環器専門病院におけるAMDSの使用経験」をテーマに、循環器病院でのAMDSの運用について講演した。
CTとIVRにて医療被ばく線量管理の運用を行っている中で、現場で働く放射線技師の被爆線量に関する認識が高まり、施設内での教育などを行うことで適切な線量管理ができるようになったことやリンケージの有用性や今後の要望などについて述べた。
次いで、濱川詩織氏(順天堂大学医学部附属順天堂医院)が、「当院におけるAMDSの使用経験」をテーマに講演した。CTにおけるオートリンケージ機能やプロトコル管理の実際の運用方法について具体的に述べ、3か月に一度の審議で見られた改善は、装置毎の線量差を把握し、プロトコル改善につなげることができたこと、実際に線量管理ソフトを運用することで、各装置間、プロトコル間で、従来明確になっていなかったことがわかったこと、それにより、小児の頭部などにおいて線量低減を実現できていることに加え、今後の要望などをあげた。
次いで、フリーディスカッション第1部を行い、各施設での運用状況の発表、装置とAMDSの接続・処理、データ収集などについて議論を交わした。
次いで、弊社開発部より今後の開発スケジュールについて説明を行った。
次いで、フリーディスカッション第2部を行い、各施設からの要望や期待すること、本日参加したことの感想などについて意見交換が行われた。
全プログラム終了後には、株式会社アゼモトメディカル代表取締役畦元将吾がまずは来年のITEMを目標に現場の声を大切に要望を実現すべく、更に開発を強化し、進化していきたいと挨拶して閉会となった。

会場の様子
プロトコル管理画面
次期バージョン個人線量管理レポート画面(CT)
次期バージョン個人線量管理レポート画面(XA)