島津製作所、第96回レントゲン祭を開催

2019.02.28

2019年2月28日 
 株式会社島津製作所は2月8日(金)、同社・三条工場(京都市中京区)にて第96回レントゲン祭を開催した。レントゲン祭はヴィルヘルム・レントゲン博士を偲び、他界した翌年の1924年から博士の命日に毎年催されてきており、併せて記念講演会を行っている。

 はじめに、伊藤邦昌氏(島津製作所常務執行役員医用機器事業部長)が式辞を述べ、続いて上田輝久氏(同社代表取締役社長)が祭詞を述べると、レントゲン博士の遺影に献花をして黙祷ののち同祭は終了した。
 続いて、記念講演会が2講演行われた。まずはじめに、河合益実氏(同社医用機器事業部グローバルマーケティング部マネージャー)は「診断/治療に寄与した可視化技術の進歩と将来展望〜定量化技術とのシナジーに期待するもの〜」と題して講演を行った。河合氏は今後の展望として、「半減期の短いバイオメーカーや客観的な尺度に関連付けられるようなバイオマーカーが見つかれば、IVRの治療のエンドポイントの定量性の向上や、治療効果の定量的な安定、患者へのフォローアップの定量化に繋がる。当社の分析技術の応用・融合により、トータルなヘルスケアサポートを続けていくことが我々の目指す道である」と述べた。

 次に、奥野祐次氏(オクノクリニック)が「運動器カテーテル治療の最前線」と題して講演を行った。様々な症例の治療の経緯や効果などが紹介され、最後に「この治療は長く痛みで困っている人の役に立てるものとして、普及し始めたと感じている。これからも多くの人に安全に役に立てるように、適切に行われるために、島津製作所のテクノロジーを享受しながら広めていければと思う」と語った。