ケアストリームヘルス、ヘルスケアIT事業をフィリップスに売却  継続的なイノベーションと患者ケアの強化へのコミットメントを共有

2019.03.08

 ニューヨーク州ロチェスター、3月7日-Carestream Health(ケアストリーム)は、ヘルステクノロジーのグローバルリーダーであるRoyal Philips(NYSE: PHG, AEX: PHIA、フィリップス)との間で、ヘルスケアITシステム(HCIS)の事業をフィリップスに売却することに合意した。
 ケアストリームのHCISビジネスユニットは、世界中の複数施設連携型の病院、放射線検査プロバイダー、イメージングセンター、専門クリニック等にイメージングITソリューションを提供している。HCIS事業では、魅力的で成長の著しいヘルスケア分野において、顧客と強い関係を築き、継続的な成長と成功が見込める分野に位置づけている。
 本買収の結果として、フィリップスの拡大するヘルスケアIT事業は、ポートフォリオの一部として、クラス最高のVNA、診断用およびエンタプライズビューア、マルチメディアレポーティング、ワークフローオーケストレーターおよび臨床、運用およびビジネス分析ツールを含むケアストリームのエンタープライズイメージングプラットフォームを特徴とすることになる。
 ケアストリームのヘルスケアITソリューションのゼネラルマネージャーであるLudovic DAprea氏は次のように述べている。
「私たちは、医療従事者の皆さまが質の高い医療を提供し、業務を向上させるために、放射線とエンタープライズイメージングのITシステムを提供することで、世界的な成功を収めています。フィリップスの一部となることで、HCIS事業は、繁栄して成長する大きな機会を得ることになります。双方の組織は、それぞれの企業文化に深く根付いている有意な技術革新へのコミットメントを共有しています。お客様は、より広範なヘルスケアITソリューションのポートフォリオに接し、医用画像の管理を簡素化し、効果的な部門間の連携と患者ケアの強化を図ることができます。」
 ケアストリームと同様に、フィリップスは顧客重視、世界に誇る卓越した技術、そして継続的なイノベーションを基盤に力強いグローバルビジネスを築いてきました。
 フィリップスのプレシジョン・ダイアグノスティックスのチーフビジネスリーダーであるRobert Cascella氏は、次のように述べている。 「フィリップスは、患者エクスペリエンスの向上、健康の促進、スタッフの経験の向上、および医療費の削減という“4つの目的”を達成するというコミットメントをもって、人々、情報および技術を結びつけるため、グローバルヘルスケアプロバイダーとパートナーを組みます。この買収により、病院や医療グループに柔軟なソリューションを提供することができます。イメージングシステムプラットフォーム、ワークフローの最適化、人工知能を用いたIT技術などの成功したイノベーション、そしてケアストリームのクラウドベースのエンタープライズイメージングインフォマティクスプラットフォーム、およびそれを補完するグローバルに広がるリソースの組み合わせで、プレシジョン・ダイアグノシスの裏付けによって確固たる基盤を提供し、正確な診断を確実に実現できます。」
 ケアストリームは、本売却に含まれないメディカルイメージング、歯科用および工業用フィルム、非破壊検査、精密コーティング事業を継続する。ケアストリームのプレジデント兼CEOであるDavid C. Westgate氏は、次のように述べている。 「これらの確立されたビジネスは、強固な財務基盤、革新的な技術プラットフォームを持ち、世界中のお客様の信頼を得ています。私たちの焦点は、患者様、お客様、チャネルパートナー、地域社会をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様にとって人生に変化をもたらす革新を提供することにあり、長期的な成功のために会社を拡大します。」
 なお、規制当局および適切な許認可、労使協議会および労働組合からの情報およびすべての前提条件を満たした後、両社は本年下半期に本売却を完了する方針で進めており、本売却の完了までは独立して営業を継続する予定だ。
 取引のその他の条件は開示していない。

●お問い合わせ
ケアストリームヘルス株式会社
HCIS事業統括部 マーケティングコミュニケーション担当
URL https://www.carestream.com/ja/jp/medical