アクトメッド、国内で遺伝子受託解析を実施するための「湘南アイパークラボラトリー」を開設

2019.04.17

 キヤノンメディカルシステムズの子会社であるアクトメッド(以下「アクトメッド社」)は、国内でクリニカルシーケンス検査(注1)サービスを提供するための受託解析ラボラトリー「湘南アイパークラボラトリー」を、湘南ヘルスイノベーションパーク(注2)施設内に開設した。本年7月の本格稼働を予定している。

解析作業風景
湘南アイパークラボラトリー入り口
ラボでの作業の様子

 湘南アイパークラボラトリーには、次世代シーケンサー(注3)を含む最新鋭の遺伝子解析機器が導入され、受託した病理検体の品質チェックから、高品質で信頼性の高い解析作業を、日本国内で実施することが可能となる。検体が日本国内で処理されることで、委託先からの要求や問い合わせ等に迅速に対応できるなど、きめ細かいサービスを提供する。

 アクトメッド社のクリニカルシーケンス検査サービスは、湘南アイパークラボラトリーで実施した解析結果を基に、アジア人固有の変異情報や臨床情報を含む臨床データベースに基づくレポートが提供される。アクトメッド社は、解析結果のみならずレポートの内容に関する委託先からの問い合わせに一貫して対応することで、医療機関で必要とされる先進的かつ高い品質のクリニカルシーケンス検査サービスを日本国内で展開していく。
 
 今後は、アクトメッド社が国内で提供するクリニカルシーケンス検査サービスを通じて、日本における様々なニーズに対応しつつ、がんゲノム医療に貢献していく。さらに、アクトメッド社のコア事業である画像診断システムとの連携等を通じて、個別化医療の実現を目指していく。

湘南アイパークラボラトリーの概要
所在地 神奈川県藤沢市村岡東2-26-1 湘南ヘルスイノベーションパーク内
フロア面積 約640㎡
稼働時期 2019年7月(予定)

(注1)クリニカルシーケンス検査:がん患者さん等の疾病関連の遺伝子変異を網羅的に解析することにより、その患者さんに最適な治療薬を調べる遺伝子検査
(注2)湘南ヘルスイノベーションパーク:サイエンスにおけるイノベーションを強化するために、武田薬品工業株式会社が湘南研究所を開放することにより設立され、製薬企業が有する創薬ノウハウを基盤として、ベンチャー、スタートアップを含む産官学が結集し、ライフサイエンスにおける最先端技術・知見を活用したアイデアの創出・実現を可能とするイノベーションを加速化することを目指している。
湘南ヘルスイノベーションパーク ホームページ
https://www.shonan-health-innovation-park.com/

(注3)次世代シーケンサー(Next Generation Sequencer:NGS):遺伝情報を持つDNAの塩基配列を、同時並行で大量に読み取る装置

お問い合わせ
キヤノンメディカルシステムズ株式会社広報室
https://jp.medical.canon/