SYNAPSE VINCENT

2019.04.17

当製品は富士フイルム最新の画像解析技術で設計されており、医療現場で求められる画像処理速度、クオリティで、安心のサポートサービスを提供している。
 同製品のブースでは発売予定の「膝関節解析」について展示が行われていた。昨今膝関節における外傷性軟骨欠損症、または離断性骨軟骨炎を適応症例とした自家培養軟骨移植術が保険適用となっているが、その条件の一つとして「軟骨の欠損領域が4cm2以上」が示されている。しかし、現状では関節鏡を患部に挿入し、患部の状態を確認しながら欠損領域を計測しなければならない。 
 当製品の「膝関節解析」は、MRI の汎用の撮像シーケンス で得られた画像から半自動的に大腿骨、脛骨、半月板、軟骨を抽出し、ヒザ領域の定量評価が行える。また、サーフェスレンダリングによる直感的な表示を実現し、一目瞭然で必要情報が得られる。一部の関節鏡検査に代わって患者負担を軽減させる可能性もあり、膝軟骨における再生医療をはじめとした治療に貢献できるものと思われる。


膝関節解析結果による軟骨の厚み表示。赤色の箇所ほど軟骨厚が薄い。