術中のユーザーインターフェースの向上と効率化を実現
(株)フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)は、「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めている。
このたびフィリップスは、X線透視診断装置の新製品「Zenitionシリーズ」を10月3日より販売開始する。2020年に、約50台の販売を目指す。
背景
近年、医療機関では患者数の増加や複雑な医療手術に対応するため、より一層の効率化と質の向上が求められている。フィリップスは、これまでにX線透視診断装置を提供し、約700の医療機関に導入されている。このたびフィリップスは、ユーザーインターフェースと効率性を高めたX線透視診断装置の新製品「Zenitionシリーズ」を提供し、医療品質の向上に貢献する。
Zenitionの特長
1.操作がしやすいユーザーインターフェース
本体には15インチのモニターが搭載されており、大画面に対象が表示される。またタッチスクリーンになっており、全ての画像操作を画面上で行うことができる。そのため複雑な操作が減り、直感的に操作が行える。
2.被ばく低減と高画質の両立
画像処理技術により、整形外科手術に欠かせない金属性インプラントなどの金属物を自動認識し、X線量を増幅させることなく低線量のまま患者の骨と金属のコントラストを調節する。
3.術室のスペースを考慮したサイズ
・X線タンクは、従来品より高さが約40mmサイズダウンしたことで、ベッド下のスペースにスムーズに挿入でき、オペ室内の多様なベッドに対応する。
・モバイルビューステーションは、従来のコンパクトな設計はそのままに55kg軽くなり、移動がしやすくなった。
Zenitionの製品化にあたり、フィリップスのX線透視診断装置を使用したことのない米国の15組の手術スタッフチームによるユーザーテストを実施※1し、以下の評価を獲得している。
・80%のユーザーが現行使用しているシステムに比べてZenitionのほうが使いやすいと回答
・術者の指示を受けてから、操作者が対象の画像を映し出すまでの時間が20%削減
・ポジショニングの間のフラストレーションが術者にとって48%、操作者にとって72%削減
・術者と操作者間のミスコミュニケーションが45%削減
※1 Use-Lab GmbH社 設計、監修の評価テスト
製品ラインアップ
Zenitio50とZenitio70の2シリーズがあり、整形外科の骨接合領域から心臓血管外科のインターベンションに至るまで様々な手技や環境に応じて選択することが可能。
●お問い合わせ
株式会社フィリップス・ジャパン
https://www.philips.co.jp/