オルスリー、骨関節領域における手術シミュレーションソフトウェア『BoneSeries』販売開始のお知らせ

2011.08.17
Bone Viewer
この度、大阪大学発ベンチャーである(株)オルスリー(代表取締役 五島 誠 本社:大阪府大阪市北区)では、医療分野において、外科系医師向けの手術シミュレーションソフトウェアBoneSeries(BoneViewer ・ BoneSimulator)の販売を開始した。 

事業の概要
整形外科ではまず骨関節疾患の状態を把握するために多くの医師が2次元画像であるX線レントゲン画像を用いて診断する。2次元画像では一定方向からでしか認識できないため、対象骨が他の方向に曲がっている可能性を発見することができない。そのため、矯正する向き・角度が正確性に欠け、手術での計画実現性に問題が生じる。
こうした課題に対して当社は正確な手術を行うためには3 次元画像によるシミュレーション技術を駆使した計画が必要であると考え、本システム(2 種類のソフトウェア)を開発した。CT/MRI の画像データを簡易に3 次元骨モデル化する技術に加え、骨モデルを用いてCAD ライクな操作で独自手術計画が行える技術を製品化し、同ソフト上で手術支援ガイドを設計、製造することで手術計画実現の支援を実現した。本製品は大阪大学医学部附属病院整形外科医師を勤める村瀬剛氏の研究成果をもとに開発した。『BoneViewer(予定価格65万円)』『BoneSmulator(同120 万円)』(別途アカデミック価格・無料のトライアル版も用意)の2 種類ソフトウェア並びに付随サービスを提供し、サービス開始後3年で1億7千万円の売上を目指す。

■ソフトウェアの特徴
Bone Viewer
主な機能
・DICOMデータ(※1)読込・管理
・画像の濃淡値調節、拡大・縮小
・骨領域の抽出
・3次元骨モデル作成
※1:Digital Imaging and Communications in Medicineの略。医用におけるデジタル画像と通信規格

Bone Simulator
主な機能
・Bone Viewer で作成した骨モデルを読込み3次元表示
・基本図形の挿入
・3次元モデルの移動、回転、サイズ設定
・距離・角度の計測
・手術シミュレーション
変形矯正骨切シミュレーション
(人工関節置換術に対応したシミュレーション機能等も追加予定)
・カスタムメイドテンプレート設計
CAD ライクな機能を搭載
(テンプレートは開発・臨床研究段階です)

■お問い合わせ
(株)オルスリー
〒530-0046 大阪府大阪市北区西天満4-2-15-4階
TEL:06-6877-5085
E-mail goto@orthree.jp
URL: http://www.orthree.jp