RSNA2019 Now on Report!@望月純二先生(みなみ野循環器病院放射線科)Part4

RSNA2019 Report:RSNA2019 Now on Report!
2019.12.06

 RSNA4日目のレポートです。
 RSNAはホテルなど多くあるダウンタウンから、車で15分ほどの所にあるMcCormick Placeで行われています。私はRSNA参加者用のシャトルバスを使い毎日参加していましたが、どこを見ても奇麗な景色でとてもリフレッシュできました。

本日聞いた演題です。
Smoking, but Not Other Risk Factors, Predicts High-Risk Plaque in Low Calcium Score 1-99 AU: Implications for Patient Management
Wednesday 10:50-11:00 AM | SSK03-03 | Room: E351


 AHA2018のガイドラインでは、冠動脈石灰化スコアが100を超える患者に脂質低下療法を推奨していますが、石灰化スコアが99以下の場合は個々のリスク推定が推奨されています。しかし、石灰化低値であっても高リスクプラークは存在することは否定できません。本演題では高リスクプラークの性状と石灰化スコア、冠疾患リスク因子の相関について評価されていました。
 結果、特に注目すべき点として喫煙者で石灰化が99未満の症例において、高リスクプラークの特徴であるnapkin-ringとpositive remodelingが見られたということです。つまり、石灰化低値でも喫煙者においては、高リスクプラークがあるかどうかを評価することが求められ、存在する場合は脂質低下療法を開始すべきと結論付けられていました。

 急性心筋梗塞を防ぐには、高リスクプラークを検出し早期の治療介入が求められますが、本検討はその評価基準のひとつとして期待できると考えます。