コニカミノルタ、⾎流計測を簡便に⾏える機能搭載の超⾳波診断装置「SONIMAGE HS2」「SNiBLE2」を発売

2020.02.13

 
〜Vascular NAVI機能の搭載で透析市場へ本格参⼊〜

 コニカミノルタ(株)(以下、コニカミノルタ)は、超⾳波診断装置「SONIMAGE(ソニマージュ) HS2」(以下、HS2)と、その整形外科⽤モデルである「SNiBLE(スナイブル)2」を発売した。

SONIMAGE HS2

 

 今回発売したHS2は、⾼精細画像と直感的な操作性で国内整形外科市場において⾼シェアを獲得している超⾳波診断装置「SONIMAGE HS1」(以下、HS1)の後継機種で、CPU性能の向上やメモリ容量の増加などにより操作レスポンスを⼤幅に改善するとともに、⾎流計測を簡便に⾏える機能を搭載した。
 近年の⾼齢化社会に伴い、腎不全の患者数が増加傾向にあり、その治療のひとつである⼈⼯透析を受ける患者数も増加し続けている。⼀⽅、透析治療の⼤半を占める⾎液透析の現場においては、⾎管の状態や⾎流を確認するために超⾳波診断装置が有⽤である。コニカミノルタは、HS2により透析市場への本格参⼊を図り、⾎液透析における安⼼安全な治療と作業効率の向上に貢献していく。
 加えて、操作レスポンスが向上した「SNiBLE2」により整形外科領域でもさらに存在感を発揮し、ベッドサイドで検査や処置を⾏うPoint of Careと呼ばれる領域に超⾳波診断装置で新たな価値を提供することで、ヘルスケア事業の拡⼤を図る。

 
【HS2とSNiBLE2が提供する価値】
1.透析患者へのより安⼼安全な診療をサポート※1

 ⼀般的な⾎液透析の治療では、透析に必要な⾎液流量を確保するために、動脈と静脈を繋いでシャントと呼ばれるバイパスを作る。このシャントを良好な状態に保つために、超⾳波診断装置を⽤いてシャントの⾎流量や形態を確認し、維持管理する医療機関が増えている。
 HS2は、この⾎流計測のために調整が必要な、ステア⾓度、ポジション、サンプル幅、⾓度補正の4つの項⽬※2を瞬時に⾃動調整できるVascular NAVI機能を搭載した。さらに、⾎流量算出に必要な⾎管径の計測も、⾎管壁などの検出が可能となる⾃動検出アシスト機能で簡単に⾏うことができる。
 これらの機能によりシャントの維持管理が容易になり、透析患者へのより安⼼安全な治療に寄与する。また、頸動脈検査といった⾎管系検査においても作業効率の向上に貢献する。

 
 
2.診断価値の⾼い画像の提供で的確な診療をサポート
 2014年発売のHS1は、太さ数⼗〜数百ミクロン程度の筋束や神経束の繊維構造まで鮮明に⾒える⾼精細画像と直感的な操作性で、整形外科領域、⿇酔科領域を中⼼に⾼い評価を受けている。この度発売したHS2では、HS1のテクノロジーを継承しながら、さらに2つの独⾃技術を投⼊し、様々な条件下での分解能を⾼めた。⾼精細で診断価値の⾼い画像の提供により、的確な診療をサポートする。
 投⼊した画像処理技術のひとつはiXRET(エクスレット)で、これにより、フレームレートを上げても分解能を落とさずに画像を表⽰することができる。

 
 ふたつ⽬は、2種類の超⾳波ビームを使うことで⾳響ノイズを抑制し伝達効率を向上させるDual Sonic画像処理技術で、浅い部分と深い部分いずれにおいても従来より⾼い分解能を実現し、解像度を向上させている。

 また、⼼臓検査時などに肋間からアプローチしやすい形状のセクタプローブS4-2Aを新たに追加した※3。S4-2Aは、⾼画質を保ちながら⽣体接触⾯積が従来品よりも約3割⼩型化され、持ち⼿の部分にもくびれを作ることで回転操作がし易くなった。

 
 
3.デジタル⾯での機能向上でさらに使いやすく効率的な診療をサポート
 ⼤きな操作ボタンと直感的に操作できるタッチパネルなど、従来のシンプルなユーザーインターフェイスに加えて、デジタル⾯での機能向上を図りさらに使いやすくなった。
 ⾼パフォーマンスCPUの採⽤により、リアル動画と⼀時静⽌画の切り替えや、静⽌画の保存にかかる時間など、各種レスポンスタイムがHS1の半分〜1/3程度に短縮された。また、システムメモリ容量と画像保存領域もHS1の2倍に拡⼤するなど、よりストレスの少ない操作性を提供し、効率的な診療をサポートする。
 さらに、動画や静⽌画を外部記録デバイスへ直接保存できるダイレクトレコーディング機能を新たに搭載。研究⽬的やセミナーなどで利⽤したい画像データのマネジメントに効果を発揮する。

 
【超⾳波診断装置「SONIMAGE HS2」「SNiBLE2」の主な仕様】

 
 
【標準⼩売価格】

 

※1 SNiBLE2ではオプション機能となる。
※2 ステア⾓度、ポジション、サンプル幅、⾓度補正は、いずれも⾎管に超⾳波を当てて的確に反射させるために必要な調整項⽬。
※3 プローブは本体とは別売りである。
※4 本体の突起物を含まず、モニターを閉じた状態。
※5 満充電状態でフリーズ時。

 SONIMAGE、SNiBLE、Dual Sonicはコニカミノルタ株式会社の商標または登録商標です。
 超⾳波診断装置SONIMAGE HS2(認証番号:第301ABBZX00053000号)
 (SNiBLE2は、超⾳波診断装置 SONIMAGE HS2 の呼称です。)
 セクタプローブ S4-2A(認証番号 第301ABBZX00054000号)

 
●お問い合わせ
コニカミノルタジャパン株式会社
TEL:03-6324-1080
URL:http://konicaminolta.jp/healthcare/