高齢者にとって死亡率上昇のリスク要因となる低体重・低栄養を改善し、少量でバランスのとれた栄養摂取が可能なハイカロリータイプの経腸栄養剤。
7種類あるエンシュア®・Hの中でも、特に人気の高いコーヒー味について、65歳以上の高齢者が好む第一次コーヒーブームの味を再現し、飲みやすさとアドヒアランス向上を追求した。
アボットジャパン合同会社は、経腸栄養剤(経口・経管両用)「エンシュア®・H」のコーヒー味をリニューアルし、新たに製造を開始したことをお知らせする。
今回のリニューアルでは、経腸栄養剤の服用継続(アドヒアランス)に重要とされる「味」の改良を行った。
現在65歳以上の高齢者の多くは、1950年代~60年代の第1次コーヒーブームを経験し、インスタントコーヒーやコーヒー牛乳など、家庭で身近にコーヒーに親しんできた世代だ。
「エンシュア®・H」コーヒー味のリニューアルにおいては、その第1次コーヒーブームの頃の風味を追求した。特にコーヒー独特の香りやビター感をアップさせ、当時の味を再現した。
日本においては65歳以上の高齢化率が28.1%と世界でも最も高くなっており、またそのうち16%が低栄養傾向とされるBMI20以下となるなど、高齢者における低栄養は大きな課題となっている。また、フレイルやサルコペニアといった病態も近年話題になっており、高齢者が適切に栄養を摂取していくことの重要性が注目されている。高齢者では加齢に伴う基礎代謝量の減少や食事量の減少だけでなく、嚥下機能の低下や病的理由により食事量が減少するため、経腸栄養剤などで必要な栄養を補うことも重要となってくる。その際に鍵となってくるのはアドヒアランスだ。高齢者の経腸栄養剤のアドヒアランスにおいては、少量でバランスのとれた栄養摂取が可能で、味が良く、味の種類が多いことが好まれる傾向にある。
エンシュア®・Hは、医療用医薬品に指定されているハイカロリータイプの経腸栄養剤だ。250mL/缶で375kcalの摂取が可能で、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどを効果的割合で総合的に配合している。味は、全部で7種類(バニラ味、コーヒー味、バナナ味、黒糖味、メロン味、ストロベリー味、抹茶味)ある。
アボットジャパン合同会社 マネージングエグゼクティブオフィサー 、栄養剤製品事業部プレジデント の武知秀幸は、「私たちは、患者さんが継続して経腸栄養剤を服用して頂くためには、いかに少量の中に高い栄養を入れられるか、という科学の側面と、服用される方々の目線に立ち、より好まれる、継続しやすい製品を生み出し続けていくことが大事だと考えています。そのためには、今後もアドヒアランス向上を目的として製品改良を続けていきます。」と述べている。
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アボットジャパン合同会社
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