キヤノンメディカルシステムズ(株) は、1.5テスラMRIシステムVantage Elan / Fast Edition(ヴァンテージ エラン /ファスト エディション、以下 Fast Edition)の国内販売を開始する。 本製品は、最新のアプリケーションを数多く搭載することでMRI検査を高速化し、検査における患者さんや操作者の負担軽減を図るとともに、スループットの向上を図り、効率的なMRI検査を実現する。
Vantage Elanは、従来の1.5テスラMRI装置では困難とされていた高画質とコンパクトさを両立した革新的なMRI装置として2013年11月より販売を開始しました。多様な医療現場のニーズに応えて進化を続けることで、国内1.5テスラMRI市場におい6年連続でトップシェアを獲得している(注1)。
令和2年度の診療報酬改定では、主要項目として医療従事者の働き方改革が挙げられるなど、医療現場における作業の効率化は喫緊の課題である。特に、他の画像診断装置と比較して検査時間が長いMRI検査を効率化するニーズが非常に高まっている。
新製品のFast Editionでは、MRIの撮像時間を短縮する高速化アプリケーションや次世代の撮像アシスト技術により検査の高速化を実現し、MRI検査における患者さんや操作者の負担を軽減する。また1回の検査時間が短くなることにより、救急検査や紹介検査への対応が可能になるなどMRIの検査数を増加させることができるため、経営面からも医療機関を支援する。さらに、検査時間の短縮は、病院スタッフの作業時間低減にもつながるため、院内の働き方改革を推進するなど、Fast EditionはMRI検査に関わるマネジメントの幅を広げる。
新製品の主な特長
1.画質を維持した MRI 撮像高速化
Fast Editionは、MRI検査の撮像時間を短縮する多彩な高速化アプリケーションを搭載している。ルーチン検査で最も使用頻度の高い2D撮像では圧縮センシング技術「Compressed SPEEDER」、撮像時間の長い3D撮像ではキヤノン独自の「Fast3Dmode」など、MRI検査において複数の高速化アプリケーションを選択することが可能である。これにより、例えば頭部の一般的な検査では、従来の16分程度から7分半程へ短縮できるなど、画質を維持したまま全身の検査の撮像時間を従来と比較して50%以上短縮し、検査における患者さんの負担を軽減する(注2)。
2.次世代の撮像アシスト技術
Fast Editionは、検査効率を向上させるためのさまざまな撮像アシスト技術を搭載しており、操作者の負担を大幅に軽減する。
頭部・脊椎・心臓・膝関節などの形状を自動的に検出して位置決めを支援するプランアシスト機能は、わずか数秒で正確な撮像断面の設定が可能である。設定が煩雑な心臓検査では、検査に占める断面設定の操作時間を43%から9%と大幅に減少させ、操作者の負担軽減に貢献する(注3)。
さらに、「ForeSee View」は撮像画面を確認しながら位置決め操作ができるため、位置決めミスによる再撮像のリスクを大幅に低減することができ、確実な検査を実現する(注4)。
(注 1) 2014、2015、2016、2017、2018、2019 年度の納入実績(当社調べ)。
Vantage Elan 製品情報
https://jp.medical.canon/products/magnetic-resonance/vantage-elan-fast
(注 2)自社調べ。
(注 3)自社調べ。
(注4)https://jp.medical.canon/publication/mri/2019WP_clinical_report_mri02
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キヤノンメディカルシステムズ株式会社
URL https://jp.medical.canon/