本試作機の主な特長
主要回路の信号処理部をひとつのLSIに集約することで、小型・軽量化を実現
従来は主要な回路の信号処理を行うために、大規模な回路、コンピュータによる分析アルゴリズムを用いていましたが、本試作機では信号処理部をひとつのLSIに集約し、ヘッドセットの重量 約90gにした。また、乾電池(CR123A)連続駆動6時間(常温)を実現した。
20人の脳を同時に計測、かつ、計測結果をリアルタイムに表示
今回はデータ伝送を最適化したZigbeeプロトコルにより無線化し、これまでコンピュータで処理していた多くの信号処理をヘッドセットに内蔵されているLSIで処理し、コンピュータでの処理プロセスを軽減させることで、20人までの同時計測を可能にした。また、従来ポスト処理で行ってきた、ベースライン補正や周波数解析によるアーティファクト除去や心拍演算などを、LSIに組み込んだ独自のアルゴリズムで実時間処理することにより
リアルタイム計測を実現している。
ワイヤレスで装着しやすいヘッドセット
ヘッドセットはワイヤレスで装着することができるため、被験者の行動を制約することなく、より日常に近い状況で計測することができる。また、ヘッドセットを従来の額を包み込む形状から頭部の前後を軽く挟み込む形状とすることで、被験者がヘッドセットを装着するのにかかる所要時間を約10秒程度に抑え、拘束性の低いデザイン設計を行なった。
●お問い合わせ
国立大学法人東北大学加齢医学研究所
E-mail:fbi@idac.tohoku.ac.jp
URL:http://www.tohoku.ac.jp/japanese/
株式会社日立製作所
TEL:03-4564-9668
URL:http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2011/09/0914.html