多様化する患者との関係性と医療現場に革命を

2021.02.12

 株式会社アドバンスト・メディアは2021年1月28日にオンライン記者会見を行い、医療従事者と患者の会話から自動的に書類を作成する「AmiVoice IC-Support」をリリースすることを発表した。
 「AmiVoice IC-Support」とはAI音声認識技術を発展させたもので、医療サービスの記録業務に非常に役に立つ。コロナ禍となってから1年が経過した現在、医療従事者と患者の関わり方は様々な様式に発展している。従来の対面方式に加えて、電話・オンラインなどの方式が現場では採用されている。そこでこの「AmiVoice IC-Support」の活躍が期待される。
 株式会社アドバンスト・メディアの坂口毅雄氏(執行役員 事業本部 副本部長兼医療事業部長)は「医師にとって書類作成時間の負担が大きく残業時間が長いことや、患者の顔を見ずPCのみを見る医師などの課題がこれまでに挙げられていたが、コロナ禍となり診療スタイルが電話・オンラインと多様化したことや、保健所の電話対応が増加したことによって記録・記入漏れが発生するなどの課題が新たに挙げられている。これらの課題解決の鍵を握るのが「AmiVoice IC-Support」である。「AmiVoice IC-Support」の主な利用場面としては、保健所の電話相談、対面・電話・オンラインでの診療、診察・服薬指導・医療相談など医療現場での会話となる。診療や会話を自動で記録してカルテ記録や服薬指導記録書類、相談内容記録の書類を作成することができる。自動で記録するだけではなく会話から医師や保健師などの医療従事者と患者を自動で分離録音し、結果を蓄積する。電話や対面といった多様な診療スタイルに合わせて録音・認識方式の選択も可能で、医療用語・会話に特化した音声認識辞書が搭載されている。さらにPC内で音声処理が可能であり、ネットワークが不要であるために情報漏洩の心配がない。また、近年増加しているオンライン診療にも対応しているため、今後ますますの活躍が期待できる。自動的に書類を作成することにより、医療受持者の働き方改革を支援することが可能になる。」と述べた。
 「AmiVoice IC-Support」の持つ効果として、①患者との会話記録を録音することで記入漏れを防止できるうえに、後から確認することができる②情報共有・相互理解が可能になり担当者が変わっても問題がなくなる③医療従事者と患者の会話を分離してテキスト化することで書類記録時間を大幅に削減、の3点が挙げられる。これらのメリットは先に挙げた医師における課題やコロナ禍によって新たに生まれた保健所における電話対応の課題に大きく役立つであろう。そして、医療業界の働き方に多大なる影響を与えるに違いない。
 「AmiVoice IC-Support」は2021年1月28日にリリース、月額利用料金プランは1ヵ月3,500円、買い取りプランは200,000円(年間保守として別途20,000円)である。また、現在「AmiVoice IC-Support」の実証実験にご参加できる施設(病院、診療所、調剤薬局、保健所)を2021年3月19日まで募集している。「AmiVoice IC-Support」は、この先ますます多様化されるであろう診療、医療相談、服薬指導に対応する為に非常に役に立つデバイスではないだろうか。