シーメンス、アンバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical-ConneX」を発表 災害医療、感染症対策、往診・健診に対応

2021.04.14

つながる」をコンセプトに、緊急性を要する現場に質の高い医療を迅速に届ける

シーメンスのアドバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical-ConneX(メディカル・コネクス)」1号機を東京曳舟病院に導入する共同記者発表会が4月2日(金)に行われた。

はじめに森秀顕氏(シーメンス代表取締役社長)が「災害医療に重点を置きつつ、新型コロナウイルス感染症対策の発熱外来、健診、往診・巡回医療にも対応し、大型車両には、CT装置や検体検査装置、超音波画像診断装置、AI画像解析ソフトウェア、ベッドサイドモニターを含む先進的な製品やシステムを搭載しています」と語った。
続いて古城資久氏(伯鳳会グループ理事長)が「自然災害やテロといった緊急性の高い現場に迅速に医療を届けることを目的としています。高齢化や過疎化によって顕在化した高度医療へのアクセス格差を減らすことを目指しています」と語った。

さらに山本保博氏(東京曳舟病院病院長)は「発電機や冷蔵庫・保管庫、パソコン作業や着替えができるスペースを備えた電源用車両を用意。様々なケースに対応できる拡張性を有し検査用車両と電源車両を独立させたことで単独使用のほか、他の車両との組み合わせなど、多様なニーズにも対応できます」と詳細について触れた。

最後に山本宣治氏(シーメンスキーアカウント第二営業部部長)が「世界初となるソリューションです」と語る同ソリューションは、グローバルで長年培ってきた軍事医療分野でのノウハウや医療機関との意見交換をもとに開発され、ソリューション本体は2021年秋頃に完成・納入する予定。人、知見、医用技術、デジタルなど様々な価値をつなぐことで、より健康で幸せな未来を構築し、医療業界が抱えるあらゆるニーズや課題を解決することが期待されている。