キヤノン、Aplio i-series / Prism Editionの販売開始

2021.05.20

キヤノンメディカルシステムズ株式会社はAI(Artificial Intelligent)のひとつであるディープラーニングやマシンラーニングを活用して開発された技術(以下、AI技術)により、検査をサポートできるプレミアムクラスの超音波診断装置 「Aplio i900 / Prism Edition(アプリオ アイキュウヒャク / プリズムエディション)、Aplio i800 / Prism Edition(アプリオ アイハッピャク / プリズムエディション)、Aplio i700 / Prism Edition(アプリオ アイナナヒャク / プリズムエディション)」(以下、Aplio i-series / Prism Edition)の国内販売を5月より開始。

本製品は5月21日(金)~23日(日)にハイブリッド形式(神戸+Web開催)で開催される日本超音波医学会第94回学術集会で展示予定。

 

新型コロナウィルス感染症の感染拡大、先進国の少子高齢化問題、医療従事者不足などさまざまな課題を抱える医療業界において、医療従事者の負担が増している。これらの負担を軽減すべくAplio i-series / Prism Editionは開発された。より鮮明な画像を描出する技術やAI技術を用いて開発されたアプリケーション、そして計測の自動化機能などを搭載し、より簡単・効率的に検査が行える環境を提供し、質の高い検査の実現を追求。

Aplio i-series / Prism Editionに搭載される新機能の一部は、Aplio a550, Aplio a450, Aplio a / Verifiaにも搭載される予定だ。

新製品の主な特長

幅広い臨床分野で検査の効率化をサポート
昨今の新型コロナウィルスによる感染症の蔓延により、心臓、血管を始めとする多くの臨床分野における検査の効率化がより強く望まれている。 Aplio i-series / Prism Edition では、AI技術により開発されたアルゴリズムを用いて循環器などの検査のドプラ波形のトレースや、心機能計測の際の内膜トレースが自動化。検査者は煩わしいトレース作業に手間を取られることなく、プローブ操作や画質調整に意識を集中することができるなど、術者の負担の軽減をサポートする。

質の高い検査の実現をサポートする高画質技術
AI技術を使って開発されたアルゴリズムによって得られた計測結果2016年に初めてAplio i-seriesに搭載された送受信・信号処理アーキテクチャ iBeamがさらに進化した。Aplio i-series / Prism Editionでは、新開発の信号処理ハードウエアと高性能のCPU/GPUを搭載し、精度を向上させたiBeam+が搭載されている。従来よりもより1本の走査線の浅部から深部に渡って広範囲に電子フォーカスをかけた高密度な超音波ビームの送受信をより高速で処理することが可能となり、高画質を実現した。
さらに、1本の走査線の浅部から深部まで広範囲に電子フォーカスをかけた送受信ビームの大量の信号をiBeam+で合成処理することにより画面全体の均一性の高い画像を描出することが可能に(フルフォーカス)。視野深度を切り替えてもフォーカス点を再調節することなく容易に鮮明な画像を提供。

新しいiDMSリニアプローブ
全身各部位の末梢血管や腹部・消化器検査に適した新しいiDMSリニアプローブ・PLI-605BXが使用可能になった。PLI-605BXは加工の難しい単結晶素材をより精密にカッティング処理を施す独自の加工技術を用いて開発された。体表接触面はより丸みを加えたことでなめらかな形状を設計し、検査を受ける方にも優しい高画質プローブだ。

左︓PLI-605BX 右︓従来の高周波リニアプローブ

本記事のお問合せは下記へ

キヤノンメディカルシステムズ株式会社
広報室 江野

TEL:0287-26-5100
URL:https://jp.medical.canon/