『Trend Frontier ～担当者に聞く 機器&日常のススメ～』第13回

ザイオソフト(株)　清水 聡 氏

●製品について

・ご担当の製品についてお教えください
ザイオソフト社製3次元医用画像処理ワークステーションのザイオステーションシリーズを担当しています。

・その中で今いち押しの製品をお教えください
『CT/SPECT心臓フュージョン』です。
当機能は2009年よりリリースを開始しているオプションソフトウェアで既に多くの納入実績があります。ソフトウェアフュージョンが認知されつつある中で、最近また更に注目度がUPしている機能です。このようなニーズが増えてきたという事もありますし、当社のソフトの特徴が市場に評価されたのが要因だと思います。

・その製品の特徴をお教えください
解析ソフトで重要な事は、高速性、再現性、精度の高さです。高速性は処理時間が早いというだけでなく、操作の手数が少ないという事です。
再現性は操作する人の経験量に左右されずに同様の結果が得られるという事です。精度の高さはこの場合、位置合わせの精度という事になります。『CT/SPECT心臓フュージョン』ではCT心臓検査画像から自動で左室心筋、冠動脈、を抽出します。更にSPECT画像をCT画像にフュージョンさせる際に、独自のアルゴリズムを採用しています。これは放射変換法というアルゴリズムです。自動抽出で得られた左心室の中心から3次元的に全方向に走査し、走査上のSPECT画像の最高値をCT心筋を心筋にマッピングする手法です。このアルゴリズムが位置ずれを最小限にとどめる効果を発揮します。Rest,Stressの表示だけでなく、ReversibilityやWashout Rateまで表示可能です。
抽出から位置合わせ、表示までを自動で行いますので、実際の処理工程を最短で2分程度で実行する事も可能なのです。
また、一言でフュージョンといってもその恩恵は非常に大きなものがあるのです。
というのは、CTの場合は高度石灰化やモーションアーチファクトが多い場合は責任病変の同定が困難ですし、SPECT画像だけでは虚血箇所を精度高く知る事が困難なケースがあります。フュージョンする事でお互いの欠点をカバーする事ができ、高い診断支援に繋がる訳です。

・その製品を導入されたお客様からはどんな反応がございますか
これだけ短時間での処理を実現していますので、日々の業務のルーチンで苦もなく使用可能になったとの声をどの施設からも頂きます。
他には操作が簡単なので多くの人が操作できるようになった。位置合わせの精度に関しても不安感が少ないという意見が聞かれます。
実際に他社のシステムからziostation2に実務を移行された施設もございます。

・今後その製品はどのように発展していき、どのような分野に活躍の場を広げていくとお考えですか
CT/SPECT心臓フュージョンとしてはある程度到達すべき地点にたどり着いたと考えています。
今後はこの機能を生かした新たなアプローチを検討しています。
まだ詳細は発表できませんが、具体的なアイデアはいくつかもっています。もちろんそれらは現場のニーズから吸い上げたものです。

●ご自身について

・最近、注目している事はなんですか。
1)自宅のネットワーク環境がひかりになります。
もともとJ-COMNETだったんですが、携帯がauだったのでキャンペーン価格でひかりへ移行しました。
工事は11月ですが、どれくらい変わるか楽しみです。

2)イチローの今年の成績
今年の彼の成績が悪い訳ではないのですが、彼くらい毎年ハイレベルの成績をあげていると今年の不調の要因はなんだったのか?、もう年なのか?、来季は今年の成績を越えられるのか?、等といろいろ憶測しちゃいます。いずれにせよ、彼のプロフェッショナル意識には見習うものがあります。来年に向けて彼がどういうオフを過ごすのか等など特に関心が強くありますね。

3)西通りプリン
お酒も好きなのですがちょっと趣向を変えて。。。。
本店は博多ですが、出張ワゴン販売が時たま都内でも見る事があります。私が通勤に使う麻布十番駅でも見かけた事があります。
手作りでなめらかなんです。一度ご賞味あれ。最近はショコラ、抹茶、エスプレッソ等、品種が増えました。
福岡空港では限定の伊万里焼の容器に入った物が販売されています。

ザイオソフト（株）
清水　聡　氏
http://www.zio.co.jp