一般社団法人日本画像医療システム工業会(以下JIRA)は、2022年1月6日(木)KKRホテル東京(東京都千代田区)にて山本章雄氏(JIRA会長)より年頭所感を発表した。
同氏は2021年を振り返り、COVID-19への対応による医療提供や医療機器産業へのひっ迫状況、デジタル化への進展について語った。続いて、2021年の活動方針重点項目と国際展開の状況を下記のように述べた。
山本氏は、「DXの拡大では、医用画像データの利活用の環境整備のため、関係各省庁などへの意見交換や画像医療システムの匿名化技術ガイドの活用提言を進めてきた。
医療従事者の業務効率向上への貢献に対しては、中医協に向けてプログラム医療機器の適切なイノベーション評価と予見性の向上について意見陳述などを行った。結果、12月22日の中医協総会において制度改革の骨子が決まり、プログラム医療器機の評価の方向性が示された」と説明した。
また、国際展開への取り組みとして、「IMDRF(国際医療機器規制当局者フォーラム)への対応を行い、MDSRP(医療機器市販前の単一審査)の枠組構築に向けた活動の推進などの提言を行った。
インド、インドネシア、中国等、医療機器の公共調達において、自国製品を優先する国がある。JIRAは各国に自国製品と海外製品を平等に扱うように要望をしてきた」と述べた。
最後に、2022年にあたって山本氏は「2021年の活動を一つひとつ前進させ、会員企業、医療団体や学会、産官学のハブとして画像医療システム産業の更なる発展と課題解決に向けて活動していく。
JIRAの虎の子ともいう、データ利活用の環境整備、プログラム医療機器に関わる診療報酬と規制対応への環境整備を行う。また、国際展開においては、IMDRFへの規制の国際整合推進を提言する」と結んだ。