社会医療法人渡邊高記念会(以下、渡邊高記念会)とシーメンスヘルスケア株式会社(以下、シーメンスヘルスケア)は、11月9日(金)に渡邊高記念会が目指す地域医療連携の実現を包括的に支えるパートナーシップを締結することに関する共同記者説明会をゲートシティ大崎(東京都品川区)で行った。
はじめに、森 秀顕氏(シーメンスヘルスケア代表取締役社長)が当社の目指す医療デジタル化の推進について紹介を行い、「今回のパートナーシップで目指したいのは、eHealth(患者のデータ)を共有化することにより地域医療連携をバックアップしていくことであり、パートナーシップでの大きな目的でもある。我々が患者様に貢献することはできないが、パートナーの医療機関の方々にバリューを提供することで、患者様あるいは国民の皆様に貢献できればと考えている」と述べた。
続いて、佐々木恭子氏(渡邊高記念会理事長)から渡邊高記念会の概要、今後目指す地域医療について説明が行われた。生活支援型医療の要となる西宮渡辺病院を始めとした様々な医療機関を備えており、地域医療連携の強化に取り組んできていることが判明した。今回のパートナーシップ締結について佐々木氏は「私共が一番パートナーシップを結ぶべきはやはり患者さんであると思うが、それを行うには医療や介護に専念できる環境の整備が必要だ。今回の締結により私共が求めることへの実現に向けて、シーメンス様と協力していけることを望んでいる」と語る。
最後に山本宣治氏(シーメンスヘルスケア西日本営業本部本部長)から渡邊高記念会とのパートナーシップ契約ついて説明が行われた。本契約の肝となるのは、12月施行予定の検体検査の精度管理に関する医療法改正に向けた準備であり、あらゆる精度管理の再整備及び自動化が求められているという。渡邊高記念会グループの情報ネットワークを改善することで、検査結果の一元管理、常務効率の改善などを進めていく。山本氏は、「患者様を包括的にケアするだけでなく、健常者の検診を行っていくことによりあらゆる情報を蓄積・分析して患者様や医師たちにフィードバックすることを、AIを使い実施していく。この構築を西宮の地域において当社の全面的なサポート、または渡邊高記念会様のあらゆる情報をインプットしながら、精度の高いものを周囲へ発信していく。パートナーシップ契約はこれを実現するためのものだとご理解いただきたい」と述べた。