・ GE ヘルスケアのディープシリコン検出器を用いたフォトンカウンティング技術搭載 CT「フォトンカウンティング CT」(以下、PCCT)は、空間分解能とスペクトル分解能の両者で同時にブレークスルーを達成し、ケアエリア全体でのイメージングパフォーマンスを高めることを目標に設計されている。
・ ウィスコンシン大学マディソン校(UW-Madison)の研究者は、2022 年 12 月に GE ヘルスケアの最新世代 PCCT プロトタイプにおける被験者での撮影研究を開始する。これは GE ヘルスケアの米国初の PCCT の臨床評価サイトとなる。
・このプロジェクトはウィスコンシン州に拠点を置く医療機関、学術機関、医療機器メーカーによる緊密な協力体制により実現した。
ウィスコンシン州ウォーケシャ, 2022 年 11 月 21 日
GE ヘルスケアによる業界初のシリコンベース PCCTの米国初の臨床評価サイトである UW-Madisonの研究者は、オンコロジー、循環器領域、脳神経領域、その他の臨床領域での患者予後の改善に役立つイメージングパフォーマンスの飛躍的向上を目的として、被験者に対する PCCT での撮影を開始する。
今回の提携は、GE ヘルスケアがスウェーデンのカロリンスカ医科大学研究所との最初の臨床評価を発表してから約 1 年後となり、その間、同社は急速に技術革新を進展させ、以下を含む新しいプロトタイプを開発している。
・スキャン時間短縮を可能とするより大きな検出器
・冠動脈撮影のために設計された心電図同期撮影機能
・動きによるブレの抑制するための撮影速度の高速化
University of Wisconsin(UW) School of Medicine and Public Health の放射線科教授である Dr. Meghan G Lubner は、「PCCT はベストな CT イメージングを実現するだろう」と説明する。
「この技術は、精緻なエネルギー弁別、高い空間分解能、ノイズの低減、軟部組織のコントラスト改善を組み合わせることにより、CT の適応範囲を拡大する可能性があります。我々は、GE ヘルスケアと協力し、新しい PCCT での被験者撮影を行うことにより、現在直面している画質リミテーションの向上から、これまで手の届かなかったクリニカルクエッションの解決への貢献まで、様々な課題を評価・検証する予定です。」
PCCT は、臓器構造の微細な部分の可視化、組織性状評価の向上、より正確な物質密度の計測・定量化、被ばく低減など、CT をさらに進化させる可能性がある。
GE ヘルスケアは、ディープシリコン検出器の純度、革新的な幾何学的設計、高性能スペクトルイメージング実現するための Multi-bin technology により、より高い空間分解能とスペクトル分解能を同時に実現する PCCT の独自のアプローチを追及。UW-Madison で行われる研究を通して 、これら独自技術の可能性の理解を深められると期待している。
「PCCT は、空間分解能の向上とコントラスト分解能の向上という 2 つの点で CT 技術を進化させる」と、同校放射線科准教授の Dr. Tim Szczykutowicz は語っている。「CT にとってフォトンカウンティング技術は、間違いなく次の”Big thing”だと思います。我々は、この独自のディープシリコン PCCT の評価と開発のプロセスの一端を担っています。」
UW-Madison は、GE ヘルスケアの PCCT 技術の評価と進歩のために、被験者での撮影・評価を促進し、技術的フィードバックを提供する。この研究では、PCCT のより最適な再構成方法、画像表示ワークフロー、詳細な病態や疾患での臨床的有用性を評価する予定である。
GE ヘルスケア MICT President & CEO である Jean-Luc Procaccini は、次のように述べる。
「イノベーションには、医療技術のイノベーターとアカデミアとの密接な協力関係が必要です。私たちの最新のプロトタイプを、⾧年の共同研究者である UW-Madison および UW Health に提供できることに興奮しています。我々は UW、カロリンスカ医科大学研究所と共に、医師と患者さんにより多くの情報をより早く提供するための最先端の技術開発を進めます。全ては患者さんのアウトカムの向上に貢献するために。」
<本件に関する問い合わせ>
GEヘルスケア・ジャパン PR事務局
GCIヘルス内:長瀬・安井
mail : gcihjp.pr@gcihealth.com