キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市、代表取締役社長︓瀧口 登志夫)は、デジタルラジオグラフィ CXDI の新モデル CXDI-Elite(シーエックスディーアイ エリート)※1 のうち、CXDI-720C Wireless を回診用 X 線撮影装置 Mobirex i9 と組み合わせて 2 月10日に発売した。
CXDI-Elite は、CXDI シリーズのハイエンドモデルである。X 線イメージセンサの性能を従来モデル※2 より向上すると共に 、X 線高電圧装置に組合せる自動露出制(AEC)用検出器(複数採光野型)に相当する機能を内蔵させた、国内初の Built-in AEC Assistance 機能( ビルト イン エーイーシー アシスタンス)※3 を有している。本機能により、撮影シーン、撮影部位などを選ばず適切な撮影時間でⅩ線撮影を行うことができる。
左側の写真の 5 つの矩形が、自動露出制御用に画素値を読み出す領域(採光野)である。
【新製品の主な特長】
1.シンチレータの性能を向上
従来モデル※2 のシンチレータで使用している CsI(ヨウ化セシウム)の結晶構造を改良することにより、X 線イメージセンサの画質と X 線量を左右するDQE※4、MTF※5 双方の特性を上げ、画質性能の向上を実現した。
2.新開発 Built-in AEC Assistance(以下、BiAA)機能(オプション)
X 線イメージセンサは、採光野に相当する領域内の X 線検出素子から、撮影中にリアルタイムに画素値を検出する機能を有する。BiAA 制御ソフトウエアを CXDI のコントロールソフトウエアに追加することで、検知された画素値に応じて、適切な照射時間での X 線撮影をアシストする AEC 検出器として機能する。
具体的には、撮影プロトコル毎に設定されている基準画素値と、撮影手技に応じて任意に選択された採光野画素値を撮影中にリアルタイムに比較し、Mobirex i9 に無線または有線※6 で画素値到達信号を自動で通知する。
従来の回診用Ⅹ線撮影では、撮影時間は手動で設定していたが、BiAA によって、被写体に応じた適切な撮影時間での X 線撮影を、安定的に行うことが可能である。
3 .軽量化と堅牢性を追求、操作性の良いデザイン
本体内部のフレームにはマグネシウム合金、表裏のカバーには CFRP※7 を採用。落下や曲げ荷重に対する堅牢性を維持しながら、本体質量約 2.3kg(バッテリー込み)の軽量化を実現している。本体裏面に、指をかける凹み(最深 約 9 ㎜)を設け、指が楽にかかる持ちやすいデザインである。また、角や側面のラウンド形状により、平置き時からの持ち上げや患者とベッドの間への挿入がスムーズに行える。
軽量で持ち運びやすいデザイン
※1 CXDI-Elite の構成には、CXDI-720C Wireless 以外に、以下のセンサユニットも含まれており、今後、ラインナップに加えて販売予定。CXDI-420C Wireless、CXDI-420C Fixed、CXDI-820C Wireless
※2 従来モデル︓CXDI-710C Wireless
※3 Built-in AEC Assistance 機能︓オプション
※4 DQE︓Detective Quanta Efficiency︓量子検出効率
※5 MTF︓Modulation Transfer Function︓伝達関数
※6 撮影場所の電波環境によって、BiAA の通信が不安定または確立できない場合は、有線接続での撮影をお薦めします。
※7 CFRP︓Carbon Fiber Reinforce Plastics︓炭素繊維強化プラスチック
一般的名称 :X線平面検出器出力読取式デジタルラジオグラフ
販売名 :デジタルグラフィ CXDI-Elite
認証番号 :304ABBZX0000300
製造販売業者:キヤノン株式会社
一般的名称 :移動型デジタル式汎用X線診断装置
販売名 :回診用X線撮影装置 Mobirex i9
認証番号 :303ABBZX00018000
製造販売業者:株式会社島津製作所
【キヤノンメディカルシステムズについて】
キヤノンメディカルシステムズでは疾病の早期診断、早期治療のため CT、MRI、超音波診断装置、X 線診断装置などの画像診断装置や体外診断装置、ヘルスケア IT ソリューションを開発、製造し、世界 150 以上の国や地域に提供している。経営スローガンである「Made for Life」(患者のために、あなたのために、そしてともに歩むために)のもと、病院経営に貢献し、患者さんに優しい医療システム・サービスをお届けし、これからも変わらず医療に貢献していく。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 ホームページ︓https://jp.medical.canon/
【地球環境への取り組み】
キヤノンメディカルシステムズは、より良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供している。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組んでいる。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 環境活動︓https://jp.medical.canon/about/sustainability/report05.html
お問い合わせ
株式会社キヤノンメディカルシステム 広報室
〒324-8550 栃木県大田原市下石上1385番地
TEL:0287-26-5100