ぐぐるプロジェクト(環境省事業)は、星陵会館(千代田区)にて2月22日(水)、ぐぐるプロジェクトフォーラムを開催した。現状、「放射線被ばくが将来的な健康影響の直接的な原因にはならない」と専門家による見解が出されているにも関わらず、「健康影響が起こる可能性が高い」と誤解されている。この誤解は、偏見となり差別につながる。そのため、ぐぐるプロジェクト(環境省事業)は、誤解から生じる差別をなくし、誰一人取り残されない社会を実現することを目標としている。
フォーラムでは、司会を桂 三四郎氏(落語家)が務め、ラジエーションカレッジのプレゼン部門、台詞作成部門、漫画作成部門、CM部門、POP部門の各部門の優秀賞の表彰式が行われた。
プレゼン部門では高橋彩乃氏(東北大学 経済学部)、台詞作成部門では藤井翔大氏(大阪大学 経済学部)、漫画作成部門では檜山梨花氏(福島県立医科大学 保健科学部)、CM部門では高橋彩乃氏(東北大学 経済学部)、POP部門では池増美妃氏、伊東亜美氏、内丸楓菜氏、田中杏奈氏、稗村咲良氏(鹿児島大学 医学部 ※グループ参加)が受賞した。
なかでも、高橋氏は、昨年度に続きプレゼン部門の2連覇を果たしたほか、CM部門でも優秀賞を獲得する快挙を達成した。高橋氏は、「放射線は専門外だったが、1年目に続き2年目も参加することで、知識をより吸収し自分のものとして発信してきたい」と語った。
また、檜山氏は、「老若男女で幅広い世代の方々に無知から生まれる偏見があることに気づいてほしい。偏見や差別は良くないことだが、持たないことは難しい。だからこそ、詳しくないことで知らず知らずのうちに他人を傷つけていることに気づいてほしい。気づくことが出来れば傷つく人は減ると考え、気づきに焦点を当てて作成した」と語った。