富士フイルムメディカル、アレルギー検査市場へ本格参入~日本ケミファとアレルギースクリーニング機器・試薬「ドロップスクリーン」の販売を提携~
富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博、以下:富士フイルムメディカル)と日本ケミファ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 一城、以下:日本ケミファ)は、日本ケミファが製造販売するアレルギースクリーニング機器・試薬「ドロップスクリーン」に関する販売契約を締結した。富士フイルムメディカルは、「ドロップスクリーン」の販売を通じて、アレルギー検査市場へ本格参入する。
これまで富士フイルムメディカルは、臨床検査市場において医療現場の院内検査ニーズに応える「富士ドライケムシリーズ」など、各種検査機器を販売してきた。「ドロップスクリーン」を含めた幅広い院内検査機器ラインアップを活かし、ワンストップソリューションで医療現場を支援していく。
日本ケミファは、四半世紀以上にわたりアレルギー検査の分野で研究開発に取り組んできた。長年培ってきた技術を活用して独自に開発した製品で、従来困難であったアレルギー検査の迅速化や検体量の少量化を実現するなど、国内のアレルギー検査に新たなソリューションを提供していく。
日本ケミファが2020年2月に販売を開始した「ドロップスクリーン」(「ドロップスクリーン 特異的IgE 測定キット ST-1」および測定装置「ドロップスクリーンA-1」の総称)は、「微量採血で受診者の負担を軽減し、アレルギー検査をより身近に」というコンセプトで開発された検査機器・試薬である。1滴(20μL)の血液(全血、血漿、血清)で、同時に41項目のアレルゲン(*1)に対する特異的IgE抗体(*2)測定を、約30分という短時間で実施できるため、検査結果を速やかに受診者へ伝えることができる。また、検体が全血の場合は指先からの微量採血で検査可能(*3)であることから、小児など注射器での採血に抵抗感のある受診者も、安心して検査を受けることができる。
「ドロップスクリーン」は、これまで検査センターに外注していたアレルギー検査を院内で簡便に実施できる製品であり、導入された医療機関から高い評価を受けている。
富士フイルムメディカルと日本ケミファは、「ドロップスクリーン」の販売を通じて、臨床現場においてより効率的な検査を可能とし、医療の質の向上に貢献していく。
- *1 測定可能な項目
【吸入系・その他アレルゲン】 ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ラテックス 等19項目
【食物系アレルゲン】 卵白、ミルク、小麦、ソバ、ピーナッツ、ゴマ、大豆、エビ、カニ 等22項目 - *2 免疫の中で大きな役割を担っている抗体は、物質としては免疫グロブリン(Immunoglobulin、略称Ig)と呼ばれ、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があります。その中で、IgEは最も量が少ないが、即時型アレルギーに関与する重要な物質である。
- *3 血漿・血清の場合には注射器での採血が必要である。
品名
免疫グロブリンE単一試験・複数結果用多種抗原キット
販売名:ドロップスクリーン 特異的IgE測定キット ST-1
認証番号:301AAEZX00043000
移動式免疫発光測定装置
販売名:ドロップスクリーン A-1
届出番号:20B2X00002000002
お問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
営業本部 IVD事業部
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日本ケミファ株式会社 広報室
TEL:03-3863-1213