エルピクセル、AIメディカルサービスと戦略的な業務提携契約を締結〜内視鏡画像診断支援AIの社会実装のためのアライアンス戦略を加速〜

2024.03.04

 エルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鎌田富久氏、以下「エルピクセル」)は、内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発する株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:多田 智裕氏、以下「AIM」)と、このたび、内視鏡画像診断支援AIの社会実装を加速させるために、戦略的な業務提携契約を締結した。

 業務提携に至った背景と取り組む社会課題について。
 エルピクセルは、幅広い領域で診断支援AI「EIRL(エイル)」を提供しており、内視鏡領域では、大腸ポリープ候補を検出し、医師の大腸内視鏡検査を支援する「医用画像解析ソフトウェアEIRL Colon Polyp」を提供している。また、AIメディカルサービスは、AIを搭載し、内視鏡検査中に肉眼的特徴から生検等追加検査を検討すべき病変候補を検出し医師の診断補助を行う「内視鏡画像診断支援ソフトウェアgastroAI-model G」の提供を開始した。

 両社が取り組む共通課題は消化管のがんである。国内におけるがんの死亡者数は肺がんに次いで、大腸がんが2位、胃がんが3位となっており、年間9万人以上が亡くなっている。そのような社会背景を受けて、内視鏡画像診断支援AI技術によって、消化管がん全体の見逃し低減や早期発見による死亡率の低減を実現し、内視鏡診療の質の向上に寄与したいという両社の強い思いから、本業務提携が結実した。

 一般的に、上部消化管・下部消化管の両方の検査を実施する医療機関は、同じ内視鏡検査室で両検査を実施することが多い。 本業務提携により、AIメディカルサービスは、「内視鏡画像診断支援ソフトウェアgastroAI-model G」に加えて、「医用画像解析ソフトウェアEIRL Colon Polyp」も提供を開始する。上部・下部に対応した内視鏡画像診断支援AIをトータルサポートで提供することが可能となり、医療機関にとっては導入における利便性が大幅に向上する。両社は、医療現場に変革をもたらし、AI技術を活用した内視鏡検査を普及させることを目指す。また、エルピクセルは、AI画像診断支援ソフトウェア分野でのフロントランナーとして、画像診断支援AI「EIRL」シリーズにおいて、単純X線・CT・MRI・内視鏡画像診断支援に関する複数の製品を上市している。その知見を活かし、「EIRL AI パートナープログラム」を開始するなど、医療機器業界内外でパートナーと連携し、革新的なプロダクトを提供している。今後もパートナーと共に医療現場における課題解決に向け、医療AIの普及を目指していく。

業務提携に関する両社代表からのコメント
株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO 多田智裕氏
「2016年にBeyond Next Venturesが主催する研究成果の事業化促進プログラム「BRAVE」に挑戦し、起業前部門で優勝したことがAIメディカルサービス創業のきっかけのひとつだが当時の審査員長が鎌田氏だった。私にとってはスタートアップの起業というものを初めて教えていただいた恩師でもある鎌田氏が率いるエルピクセル社とこのたびの業務提携に至ることができた事実を感慨深く感じている。内視鏡AIひいてはAI医療機器を世界に展開する日本の次世代産業に育てるためにはオールジャパンの体制でグローバル展開を目指していくことが肝要であると考えており、本提携を足がかりとして世界への挑戦を目指す体制を整えられたことを非常に嬉しく思う」

エルピクセル株式会社 代表取締役 鎌田富久氏
「本日3月4日はちょうどエルピクセルの設立10周年にあたりまして、このようなタイミングで、医師と起業家の二刀流で医療業界を革新するイノベーターのロールモデルである多田先生が立ち上げたAIメディカルサービス社との業務提携を発表できることを大変うれしく思っている。この戦略的な協業は、当社にとっても新たな展開へとつながると考えている。AIメディカルサービス社をはじめ、さまざまなパートナーの皆さまと連携し、医療AIの普及の加速、革新的な製品の社会実装を推進して行きたいと思っている」

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エルピクセル株式会社 広報担当
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