エルピクセルの大腸内視鏡診断支援AI「EIRL Colon Polyp」が診療報酬の加算対象に

2024.08.02

 エルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鎌田富久氏、以下「エルピクセル 」)は、大腸ポリープ候補を検出し大腸内視鏡検査を支援する「EIRL Colon Polyp
」について、2024年8月1日より診療報酬の加算対象となった。これにより、本製品を用いて内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施した場合に、病変検出支援プログラム加算として保険点数が60点加算される。
 これまで内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術で病変検出支援プログラムを使用した場合、既存の診療報酬項目の中での包括的評価となり、個別に保険点数が加算されない「A1(包括)区分」として算定されていた。しかし、2024年6月から実施された診療報酬改定では、「K721 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術」の「注3」として、病変検出支援プログラムを用いて実施した場合の「病変検出支援プログラム加算」が明記された。算定にあたっては中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会における審議を経る必要があり、EIRL Colon Polypについては2024年7月11日に実施された専門部会での審議が終了した。
 国内のがんによる死亡数において、大腸がんは肺がんに次いで第二位であり、死亡者数は年々増加傾向にある。こうした中、大腸がんの早期発見・早期治療が重要となっており、AIによる診断支援が解決策の一つとして期待されている。エルピクセルでは、2022年11月より「EIRL Colon Polyp」を販売し、大学病院からクリニックまで幅広い層の医療機関に導入されてきた。一方、AI画像診断支援ソフトウェアの使用について診療報酬が加算されないことが医療現場への普及の障壁となっていた。
 この度のAI画像診断支援ソフトウェアに対する診療報酬の加算により、AI診断支援技術の社会実装が加速し、疾患の早期発見とひいてはより安心な医療を受けられる社会の実現が期待される。

EIRL Colon Polyp について

 大腸内視鏡検査中に通常白色光モードにおいて入力された大腸内視鏡画像情報から、隆起型及び表面型(表面隆起型)の大腸ポリープ候補を検出する。検出した場合には、メイン画像の四隅にアラート枠を表示した後、大腸ポリープ候補の四隅を囲む矩形を表示する。2022年11月にオリンパス株式会社製内視鏡システム向けの製品の薬事承認を取得、販売を開始した。2023年8月には、一部変更申請の承認を取得し、富士フイルム株式会社製内視鏡システムへ対応システムを拡大した。初期導入費用を抑えた価格体系や医師の使いやすさにこだわったUI設計を特徴として、大学病院からクリニックまで幅広い層の施設に導入されている。

※ 画像はイメージであり、実際との製品とは異なる場合があります。

お問い合わせ

エルピクセル株式会社 広報担当 大瀧 翔子
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