VERITON-CTの最大の特長は半導体検出器と革新的な撮像手法によって、高感度、高空間分解能、高エネルギー分解能の3拍子を実現させた装置であるということです。VERITON-CTはガントリ内部に等間隔に配列された12個の検出器が体に密着し、360度同時に撮像を行います。これによって半導体検出器の性能を最大限に発揮し、非常に効果的な撮像が可能になっております。その結果、短時間のスペクト撮像、高精度の定量評価、高画質の2核種同時収集、ダイナミックスペクトなどが可能です。このようにVERITON-CTはスペクト装置の理想を実現させた装置であり、それによってもたらされる様々な付加価値こそがVERITON-CTを使用する最大のメリットであると言えます。
独自の散乱像再構成技術「リングエコー撮像法」によって、患者に寄り添う乳がん検診を実現するのがCOCOLYである。受診者はベッド型検査装置の上でうつ伏せになり、ベッド中央にある脱気されたお湯で満たされた開口部に乳房を片側ずつ下垂させる。すると、穴の中に設置された約2,000の素子から構成されるリング型振動子アレイの一部素子から超音波が送信され、自動的にエコーデータを取得する。リングアレイが下に移動して断層像撮影を繰り返すことで、撮像時における乳房の形状変化がほぼないまま高い再現性を持つ3D画像を作成する。術者は位置を調整し、深さを入力して開始ボタンを押すだけなので、技師のスキルに左右されない安定した画像が再現できる。また、患者と術者が直接触れることや、術者に見られることなく検診ができるため、患者はコロナ禍でも安心感を持って受診できることもメリットの一つである。