[ECR2013 Expert’s On-site Report] ECR2013見聞記-口述発表とRefresher courseについて:辻岡勝美(藤田保健衛生大学)
辻岡勝美先生(藤田保健衛生大学)より、CT関連のECR最新トピックスを春のウイーンからお届け頂きました!
ECR参加も日を追ってプログラムの付箋紙が大変なことになっています。今回は口述発表とRefresher courseについて報告します。
口述発表はSS905「Computer Application(Computer aided diagnosis)」というものです。最初は骨の形状をBone indexという指標で評価するというもので、性別・年齢での違いについてでした。面白い発表でした。次は、3T-MRIでCADのパフォーマンスを評価するというものです。CADの性能評価みたいなものです。MDCTでの体積計算について、マニュアルとセミオートの比較で、精度はほぼ同じ、時間が3分の1になったというものです。質問では「セミオートって何をするの?」。答えは「MPR上で位置を指定する」というものでした。次は、MRIでの腸管の動きを呼吸補正ソフトで補正するというもので、役に立ちそう。次は、CTでプラークの自動検出の発表。次は、頸椎のラベリングの発表、そして、最後はCT-colonographyの発表でした。会場は満席、その参加者も昨日のEIBIRのメンバーが多くみられたセッションでした。その内容もバラエティに富んでいて興味深いものでした。
Refresher courseはCBCT(コーンビームCT)に関するものでした。最初の演者は以前、ErlangenにいたDr.Kachelrissの発表で、CBCTの基礎について。彼は今、ハイデルベルグにいるようです。2番目がCBCTの現状についての報告でシーメンスの発表でした。最後がデンタルCBCTの発表、実は今年の国家試験に発表内容と同じようなものが出ていました。いつもCTのセッションに参加している筆者ですが、今回のComputer ApplicationやCBCTもCTに関連しているものが多く、大変興味深いものがありました。
最後に、この日はSatellite Symposiaで東芝のセッションが2つありました。Aquilion ONEの発表と3T-MRI、その他の内容でした。Aquilion ONEはLiverとNeuro、会場の参加者も非常に興味を持って聞いているようでした。3T-MRIは京都大学の岡田先生の発表、約30分間の発表、ご苦労様でした。
ということで、ECRも毎日いろいろなセッションがあり楽しいものです。