[ECR2013 Expert’s On-site Report] ECR2013見聞記-機器展示(Technical Exhibition)について:辻岡勝美(藤田保健衛生大学)
辻岡勝美先生(藤田保健衛生大学)より、CT関連のECR最新トピックスを春のウイーンからお届け頂きました!
今回は機器展示(Technical Exhibition)について報告します。
機器展示というとRSNAの巨大なものを思い浮かべますが、ECRでも最近は機器展示が拡大しています。会場の制限があり大混雑状態です(なんとかしてほしい)。
今回、CT関連ということでちょっと企業ブースを回ってきました。今回はRSNAほど詳細に報告しません。また、報告できないメーカもあります。これは、そのメーカの展示が原因ではなく、筆者が手を抜いちゃったということで勘弁してください。
まずは、Philips。前回のRSNAでIMRが発表されましたが、今回、心臓CTもOKになりそうです。RSNAでは僕が先走りして心臓CT可能と言ってしまいましたが、やっぱり臨床での要求がリリースの時期を早めたのか・・・。今年中には、日本でもIMRの画像が多く見られそうです。
次は東芝、Aquilion PrimeのNew versionが登場です。東芝といえばAquilion ONEがフラッグシップですが、じつはAquilion Primeも高い性能を持っています。今回、開口径を大きくしてチルト範囲を広げて使いやすくなっていました。担当者によると、この64列、80列の2番手装置の市場ですが、引き算よりも足し算の考え方で性能アップと省スペースを狙っているということでした。
シーメンスはECRの地元、多くの装置、多くのスタッフでした。今回は口述発表でもあったようにStellar検出器とSAFIRE再構成が押しのようでした。
GEはRSNAで発表されていたmotion FREEdomが面白かったです。
最後に日立。残念ながらMRIの実機展示はありましたが、CTはパネルとディスプレイのみ。SCENARIA、使いやすくていい装置みたいなんですけどねえ。頑張ってください。
おまけに、例の中国、NeusoftのCTです。RSNAでは白シャツの係員が「64列だ~」と言っていましたが、どう見ても検出器の窓が狭い。よく聞いたら32列を焦点移動で64列、32列検出器、64列イメージってことでした。
ということで、機器展示はRSNAばかりではないという報告でした。次は横浜のITEMですね。