開催初日の18日(水)14:00より、東芝医療情報システムズのプレゼンテーションセミナーが開催された。
「総合病院における医科・歯科電子カルテの情報連携」と題して寺島健史氏(新潟大学医歯学総合病院医療情報部)が講演。寺島氏はまず新潟大学医歯学総合病院における病院情報システムの変遷を紹介した。2003年に医科・歯科病院が統合された同院では、2006年に医科・歯科患者のIDを統合、入院で電子カルテを導入。2011年に医科・歯科の連携が完成し、外来も含めて電子カルテを導入した。
従来の歯科向け医療情報システムでは、オーダリングシステムとレセコンへの二重入力が煩雑で、入院・医科との情報共有ができなかった。また、従来の医科向け医療情報システムでは、紙カルテ情報が共有できず、研究室ではカルテが閲覧できなかったという。そこで同院では2008年より新しいシステムの導入を検討し、2011年に東芝医療情報システムズの電子カルテ運用を開始した。
同社の医科・歯科統合システムでは基幹システムに情報を一元化し、医科と歯科の双方向から記載・参照が可能となっている。また歯科では歯科用電子カルテをプラットフォームとして利用することができ、歯科電子カルテとしての使い勝手が担保されている上、医事会計フィードバックシステムによる電子カルテ真正性の確保も実現しているという。
今後より高齢化社会が進む中で医科と歯科の連携が重要となってくる中で、病院歯科向け電子カルテシステム「HAPPY ACTIS-ERD」は診療支援に有用となるだろう。
会場風景
寺島健史氏