順天堂大学と富士通Japan、デジタル技術の活用によるレジリエントな災害医療体制の構築に向けた共同研究講座を開始

2024.06.03

 学校法人順天堂 順天堂大学(学長:代田浩之氏、以下 順天堂大学)と富士通Japan株式会社(代表取締役社長:長堀 泉氏、以下 富士通Japan)は、大規模な自然災害やパンデミックなどで被災しても持続的な医療供給を可能とするレジリエントな災害医療体制の構築を目的とした共同研究講座「医療デジタルレジリエンス研究講座」を、2024年6月より3年間実施している。

 本共同研究講座では、順天堂大学の救命救急・災害医療の知見をもとに、富士通Japanのデジタル技術を活用することで、被災した医療機関が復旧するために最適な情報を迅速に収集し共有する仕組みの構築を目指す。具体的には、災害時における最適な施策の立案と意志決定のために、交通渋滞や火災などの周辺情報の収集や、富士通株式会社(代表取締役社長:時田隆仁氏)の洪水情報予測技術を活用した患者や物資搬送ルート最適化の予測、病院内における平時と災害時の稼働シミュレーションなどの技術開発を推進し、研究成果の社会実装を目指す。

背景

 近年、地震や台風水害などの自然災害が全国で多発していることや、COVID-19感染拡大を契機としたパンデミックなどの対応が社会的課題となっている。
 過去多くの災害経験を経て、医療機関の事業継続計画の策定が義務化され、規模や機能に応じた役割で医療が継続できるよう準備が進められてきた。しかし、大規模な災害が起こった場合、被災地域においては、災害急性期に傷病者数や重症度などの医療需要や提供可能な医療資源の情報は分散しているのが現状である。そしてこれらの情報の多くは、紙媒体で管理されており、集約や調整は人手で行われている。したがって、災害発生から時間経過とともに変化する医療需要の量や質、提供できる医療資源をリアルタイムに把握困難な点が医療機関の大きな課題となっている。

今後について

 順天堂大学浦安病院は、安全で質の高いチーム医療を365日24時間提供することで、患者さんの生命と健康を守り、地域医療機関との連携を推進し、大学病院としての医療を担う。また、地域の災害拠点病院として、いかなる災害時にも必要な医療を継続し、急性期医療の中心的役割を果たす。

 富士通Japanは、地域の災害医療をDXで支援するとともに、災害に強いレジリエントな社会の実現に貢献していく。

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