http://www.hitachi-medical.co.jp/item2013/
MRI
今回の新製品である3テスラのMRI装置「TRILLIUM OVAL」。
本機は快適性・高画質・トータルワークフローの向上という3つの特長を持っている。快適性の面では検査空間を従来の装置に比べて約40%拡張し楕円形のボアとすることで、被検者がより快適に検査を受けられる設計となっている。
また、高画質の点では従来までの1.5Tから3Tに磁場強度を上げ、従来のアナログケーブルではなく光ケーブルを使用することでSN比の向上を実現。さらにRF照射コイルを4ch-4portにし、それぞれを独立制御することでRF照射のムラを低減させている。そしてトータルワークフローの向上の面では寝台の着脱が可能なうえ、上部のモニタで被検者情報の確認が行える。
X線
消化管検査に最適なFPDシステムである「DIAVISTA」。テーブル周囲に広いワークスペースを提供し、テーブル移動を可能にすることで消化管検査の他、多目的検査にも対応している。適応型ノイズ低減処理ANRにより、1枚の画像のなかでノイズと信号成分を識別し、画素ごとのノイズ低減率を最適化し、高画質な透視像を提供する。
超音波
コンパクトさと使用シーンや検査領域を選ばない柔軟性が特長の超音波診断装置「Noblus」の展示も行われていた。操作パネルを跳ね上げる独特の収納スタイルがとれ、巡回検診バスや院内検診といった検診領域で活躍できる製品である。本製品は2012年のグッドデザイン賞を受賞。
また今年は、硬さの情報を視覚的に提供する「Real-time Tissue Elastograhy(エラスト)」と、観察中の超音波画面に対応するMPR画像をリアルタイムに抽出する「Real-time Virtual Sonography(RVS)」が今年で10周年を迎えた。2003年に世界に先駆けて製品化がなされた同社製2大アプリケーションの10周年を記念してブースでは特設コーナーを設け来場者にアピールを行っていた。
【ITEM2013 日立メディコ/日立アロカメディカル ブースインフォメーション】
Bブロック
ブースNo.334
64列/128スライスCTシステム「SCENARIA」
低線量で撮影した際に生じる画像ノイズを効果的に抑制することができる逐次近似法を応用した繰り返し処理「Intelli IP」や、寝台横スライド機構と低被ばく用Bow-tie フィルタを組み合わせた「IntelliCenter」などを搭載し、高画質を実現する撮影技術に加え、被ばく低減技術も充実。
デジタルX線TVシステム「CUREVISTA」
従来にない発想と柔軟な操作性を追求したFPD搭載型最高級X 線TV 装置。丸みを帯びた寝台と新発想のオフセットオープンデザイン&2ウェイアームは、診断はもとより、治療手技にも配慮した「やさしさ」を実現したシステム、それが「CUREVISTA」です。
超音波診断装置「Noblus」
ノートパソコン型の超音波診断装置本体と、搭載台を組み合わせることで、様々な使用シーンにフィットする柔軟なスタイルを実現。超音波に特化したデジタル信号処理回路Ultra BE(Ultrasound Broadband Engine)によるクリアな画質。硬さの情報を視覚的に提供するReal-time Tissue Elastographyなど、機能面も充実。バッテリーの搭載、ワイヤレス通信によりDICOMにも対応でき、院内回診のための移動もスムーズ。
●ブース情報
“いのちを慈しむ”という医療の原点を見つめ、最新の画像診断技術の提供を通じて新しい可能性を追求していく。今年の日立ブースは「embracing life through innovation」をテーマに掲げ、真に診断しやすい画質、使う人と被検者に優しいデザイン、ワークフローを追求した日立メディコグループの製品・ソリューションを展開する。
●セミナー情報
第72 回日本医学放射線学会総会ランチョンセミナー28
日時:4 月14 日( 日) 12:00 〜12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター313+314
「腹部CTにおける低被曝と高画質の両立に挑む」
司会:林 宏光先生(日本医科大学放射線医学准教授)
1.「 CT-Colonoscopy における低被曝化:逐次近似処理を含めて」
演者:市川珠紀先生(東海大学医学部専門診療学系画像診断学講師)
2.「 高画質化を求めた低電圧腹部CTと逐次近似処理」
演者:町田 幹先生(日本医科大学放射線医学助教)