サービス
ドクターネットのブースでは、クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」が好評を博していた。
このシステムは、大がかりなシステム導入をせずに、月々の利用料と1件ごとの読影料を支払うことですぐにでも利用することができる。また、クラウドシステムの利用により、セキュリティがしっかりと備わっている。さらに、依頼した画像の読影を行うのは普段から読影をしてくださる先生だ。同社では、「Virtual-RAD」を通じて「顔の見える遠隔読影」の実現を目指している。
同社ブースでは「Virtual-RAD」の基盤となった遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」もあわせて展示。
サービス
「Tele-RAD」は国内最大規模の放射線科専門医集団による遠隔画像診断支援サービス。こちらも月々の利用料と1件ごとの読影料を支払うことで利用可能だ。当日の18:00までの依頼で翌日の12:00めでに返却されるなど、迅速な対応がなされている。また、同社の画像センターFOCUSに画像が保存されるので、必要な時に画像が取り出せるようになっている。解約時までの保存はもちろん、任意の保存期間を指定することもでき指定期間を過ぎると安全に破棄される仕組みとなっているという。
契約読影医数が284名にものぼるという同社ブースは、常に人足が絶えることなく、賑わいを見せていた。
【ITEM2013 ドクターネット ブースインフォメーション】
Bブロック
ブースNo.328
Virtual-RADで地域医療に根ざした「顔の見える遠隔読影」のインフラをバックアップ
クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」は、インターネットにつながっていれば、いつでもどこからでも読影が可能だ。250名超の読影医集団によって支えられる遠隔画像診断支援サービスにて培ったノウハウを、インフラサービスとして提供していく同社の取り組みについて、営業統括室の古澤良知氏にお話を伺った。
機密性・安全性も保たれた「Virtual-RAD」
「Virtual-RAD」は、ドクターネットの提供するクラウド型遠隔読影ASPサービスで、大掛かりなシステム導入もなく、月々の利用料だけで遠隔読影インフラを利用することができる。
遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」にて培った、250名超の読影医師と数百に及ぶ依頼施設とを結ぶ、国内最大規模の遠隔読影インフラが、低コストで利用可能になるのだという。
同社ではセキュリティ対策に特に力を入れており2009年にはISMS(情報セキュリティマネジ
メントシステム)認証を受け、2012年には一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)から、「プライバシーマーク」を取得した。遠隔画像診断のリーディングカンパニーとして、セキュリティ対策にも努めている。
読影しやすい環境提供のために
ドクターネットでは読影依頼数の増加(2013年2月時で昨年比70%増)に伴い、登録読影医師数は現在250名を超え、依頼される画像と契約読影医のマッチングを行うオペレーターも増強し、万全の体制を整えている。
同社では革新的なサービスの提供と万全のセキュリティ対策だけでなく、病院・医院など依頼側施設の現場で使用する機器の機能向上にも努めている。「実はここ数年、依頼側施設でご利用いただいている遠隔読影・レポート送受信端末(ゲートウェイ端末)を更新しています。病院などでもより省電力・省スペースな端末を使って遠隔読影ができたほうがいいと考えました」と古澤氏は語る。
現在では「2年前に比べて56%も使用電力量を抑えた端末(2年前:150W→現在:65W※)を利用していただいています。また、各端末にバッテリーを搭載し、急な停電時にも安全にシャットダウン可能なためデータの破損も心配ありません」。同社のサービス利用者に対するきめ細やかな対応と意識の高さが伺えた。
※送受信端末及びモニタの最大使用電力量
「顔の見える遠隔読影」
ドクターネットは「Virtual-RAD」を通じて「顔の見える遠隔読影」の実現を目指す。「Virtual-
RAD」は、ただクラウドを利用して中核病院と遠隔地を結び読影を行うためのシステムではない。
たとえば、自院でいつも一緒に仕事をしている読影医の先生が非常勤で遠方から通勤しなければいけない場合や、非番時の先生が救急でどうしても速やかな読影を行わなければならない場合などにインターネット環境さえあれば読影が行える「Virtual-RAD」は威力を発揮する。「我々は、放射線科の先生方に読影に専念できる環境を提供したい。そのため弊社の提供するサービスでは、遠隔読影インフラをお貸し出しするだけでなく、オプションで請求書作成や入金代行などもお引き受けします」。
ドクターネットが目指す遠隔画像診断の未来
また、2013年4月に一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(仮称)が設立されるにあたっては、「遠隔画像診断サービス業界が、広く社会に認知される業種となり、医療関連分野及び地域医療・社会に貢献できることを目指していきたい。我々も、それに関わる一企業として協力していきたいと考えています」として遠隔事業者同士の連携や基準づくりなどでの協力を進めていきたいと同氏。
遠隔画像診断のパイオニアとして
最後に「ドクターネットは、“優れた画像診断支援サービスを通じて、医療の質の向上と人々の健康に貢献する”ことを理念に掲げています。これからも皆様の期待にお応えし、高い信頼を得られる企業を目指して、前進していければと思います」とした。今年のITEM2013では遠隔画像診断に“熱い想い”をかける同社ブースを訪れてみてはいかがだろうか。