【JRC2013参加レポート】「Plenary Session」横山博一先生(心臓血管センター北海道大野病院)

ITEM2013 Report 国際医用画像総合展 (ITEM in JRC 2013) レポート 新製品 速報:JRC & ITEM 2013 参加レポート
2013.04.14

4月13日(土)10:30~11:50
合同特別企画 「グローバル人育成に向けて」
第69回総会学術大会の基本テーマである「知の創造,技の革新,そして
世界へ」と題して,学会代表者と経済産業省から併せて4名の発表があった.
「2023年以降は国際的な認証評価を受けている医学部出身者に限ると」いうアメリカのECFMG資格申請条件が世界に発信されたという報告である.これに対してここ10年間,この申請に毎年日本から60名程度が受験しているだけだという.この数字からアメリカで臨床を経験しているドクターは意外にすくないのだろうか.言葉のハンデや習慣などを含め,臨床病院で活躍するのは想像以上に難しい印象を受けた.今回日本医学教育認証評価評議会を発足させ,東京女子医大をパイロットとして,東大以下数校が動きだしている.
経済産業省からは,「自発的チャレンジ」,「間断なき変化に対して学び続ける」
「自ら考え,選択して行動する」「語学を高める」「視野を広げる」など海外へ出ていくための条件と提示している.JSRTからは学会長が短期留学への支援,国際会議への参加人数を報告し,また最終目的が「世界の人々へ健康状態の改善」であり,そのため汽水域で交渉できる人を育成するという目標を掲げている.最後にアイオワ大学の佐藤先生が英語で講演を行い,「アメリカで活躍できるコツ」としてチームプレイーに徹する,個性を出す,特徴的な技術を持つなどを話され,最後に現在アメリカで活躍している日本人の医師を紹介した.この講演から,一口にグローバリゼーションといっても今の世の中,特に若い人たちは海外へ出ようとしない傾向であり,自ら「チャレンジする」という事が少なくなったという印象を受けた.