【JRC2014参加レポート】「060感染性肺動脈仮性動脈瘤(Rasmussen’s aneurysm)に伴う多量喀血のIVR治療戦略」山本真由先生(防衛医科大学校)より

ITEM2014 Report (ITEM in JRC 2014 国際医用画像総合展):JRC & ITEM 2014 参加レポート
2014.04.12

IVR3:塞栓術(止血)
060感染性肺動脈仮性動脈瘤(Rasmussen’s aneurysm)に伴う多量喀血のIVR治療戦略

塚田実朗ほか

 
 難治性喀血の代名詞のRasmussen。治療成績が悪いことはわかっていても、気管支動脈からの塞栓のみしか行わない(そもそも動脈にしかシースを入れないから行っていない)施設は多いのではないでしょうか? 問題となるのは気管支動脈だけではなく肺動脈からの仮性動脈瘤(Pulmonary artery pseudoaneurysm:PAP)がある場合で、丹念にMDCTをみると存在診断はできるようです。そのような症例では、気管支動脈塞栓後に、選択的に肺動脈からの逆行性造影を行い、仮性動脈瘤が描出されればSegmental pulmonary artery embolization(SPAE)を行うことを推奨していました。喀血のIVRをされている先生は、治療後数日以内に、再喀血してつらい思いをされた先生も多いと思いますが、肺動脈塞栓も検討する必要があるかもしれません。