4月11日(金)8:00~9:00教育講演4
「中枢神経系1:白質病変」
典型的な多発性硬化症の画像病変は頭の中に入っているつもりである。しかし非特的なTumefactive-MS(腫瘍性多発性硬化症)のような一見Gliomaのような画像所見の場合、一体、画像診断医はどんなシーケンス画像を欲しているのか?(ちなみに筆者は診療放射線技師であります)、どのあたりを確認して鑑別診断をしているのかが非常に興味になり今回の講演(三木先生)を拝聴させていただいた。予想どおり今回の講義の内容で疑問をいだいて部分は解決された。今回のもう1つの収穫話としてMSの治療薬は通常インタフェロンと思っていましたが、近々「ナタリズマブ」という選択的接着分子阻害物質による拮抗薬が使用可能になるそうです。私は今回「ナタリズマブ」の副作用に注目しました。他国の臨床データより明らかに「ナタリズマブ」を使用すると再発なしの患者の割合が減少したそうです。しかし、同時に進行性多巣性白質脳症(PML)を発症する患者も増えたそうです。つまり今後、画像診断する際には何の治療薬を利用しているかを頭にいれて画像の確認を行わないとダメであると考えさせられた内容でありました。