【JSMP2015参加レポート】Morning Educational Lectures(1)“DICOM Basics and Application” —小澤修一先生(広島がん高精度放射線治療センター/広島大学)より

ITEM2015 Report(ITEM in JRC 2015 国際医用画像総合展):Expert's View
2015.04.17

ITEM in JRC 2015 On-Site Report!—医学物理士向け−
 
教育講演(JSMP) Morning Educational Lectures(1) April 17 (Fri) 8:15–8:55 場所:418,“DICOM Basics and Application”Makoto Suzuki (JIRA)
 
広島がん高精度放射線治療センター 開設準備室
広島大学 医歯薬保健学研究院 放射線腫瘍学
小澤修一

 いよいよJRC2015が始まりました。個人的な話で恐縮ですが、妻と結婚式を挙げたのが横浜でして、僕にとって横浜は思い出深い場所です。
 本日は「あの人に教えたい!オススメ演題」でもご紹介させていただいたJSMPの朝一の教育講演(JSMP) Morning Educational Lectures(1) April 17 (Fri) 8:15–8:55 場所:418,“DICOM Basics and Application”Makoto Suzuki (JIRA)を拝聴させていただきましたのでその報告をさせていただきます。
 8時15分という早い時間にも関わらず多くの皆様が参加されており、DICOMに関する関心の高さを感じました。内容は、DICOMとは何かの基礎から最新の事情までの講義で私も大変勉強になりました。その中でも、CT等のX線装置が照射した線量の情報をまとめてレポート形式で送信する機能RDSR(Radiation Dose Structured Report)の解説が非常に興味深かったです。ACR(放射線医学会)では、DIR(Dose Index Registry)として、米国内でのCTによる被ばく線量データを管理するため、広く登録施設を集め、このDICOM CT RDSRを用いて広くデータを収集しているのだそうです。参加施設のメリットとしては、自施設の撮影による照射線量が他施設と比較してどうなのか客観的に判断してもらえることが挙げられるということでした。こういったデータ収集は放射線治療の分野でも大変有用ではないかと思います。治療計画においては、治療計画における各ROIの線量や、リニアックの出力を始めとする装置のQA、IMRT QAやMU検証などの患者ごとのQAなどが対象になり得るでしょうか。質の高いデータを集めるため、治療計画やQAなどに関する手法について標準化は必要ですが、地域間連携・施設間連携を今後推進進めるためには、こういった活動を日本でも始めるべきだと感じました。
 
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