モニタ品質管理ソフトウエアソリューション
医用画像表示用モニターの品質管理のためのソフトウエアソリューション「Medivisorシリーズ」は、施設内の各所に設置されたモニターの稼働状況を継続的に収集・分析・蓄積することにより、表示精度管理のワークフローを大幅に改善させる。今回は新たにクラウド対応の「PM Medivisor Cloud」が登場。管理機能を院内サーバーから外部のクラウドに移行させることで、サーバーの保守コストを削減できる。
また、モニターの稼働状況などは、院内のPCだけでなくタブレット等のモバイル端末からも閲覧でき、ロケーションフリーでの管理を実現する。モニターに異常が発生した場合は指定した管理者に通知メールが送信され、院外からでも素早くモニタの状況を知ることができる。
モニタ
読影用カラー液晶ディスプレイの「CCL258i2」は2メガピクセル、「CCL358i2」は3メガピクセル、「CCL650i2」は6メガピクセルのカラーディスプレイである。画像診断ではX線画像のモノクロ画像だけでなく、エラストグラフィ、CT/MRIのカラー画像など、さまざまなモダリティの画像を映し出したいが、従来のカラーモニターではDICOM Part14のガンマ設定の画面に設定するとカラー画像も暗く濃い色調で表示されてしまう。「ダイナミックガンマ調整機能」によって、カラー画像はGamma2.2の階調に、モノクロ画像はDICOM Part14の階調に自動的に識別し、最適な階調で表示することができる。この機能は昨年リリースした5メガピクセルカラーディスプレイ CCL550i2/ARには搭載されているが、好評により今年の6~7月から、これらの製品にも搭載されることになった。
また、読影のために輝度が410cd/㎡に設定されているが、レポート作成のためにメモ帳の画面を開いたときなど、画面上の白いエリアの広さに反応して輝度を落とすオートテキストモード機能も搭載。読影医の目に負担をかけないように配慮がされている。
モニタ
「CCL550i2/AR」はマルチモダリティ画像表示用に対応したマンモグラフィ表示用5メガピクセル、21.3型の医用画像表示用カラー液晶ディスプレイである。乳房画像診断では、マンモグラフィにトモシンセシスが加わり、超音波やCTなどの他モダリティも併用される動きとなってきている。CCL550i2/ARは、エラストグラフィ、CT画像などのカラー画像と、マンモグラフィやトモシンセシスのモノクロ画像といった、異なるモダリティの画像をひとつの画面に表示し、ダイナミックガンマ機能によりカラー画像とモノクロ画像を自動的に識別し最適な諧調で表示することで読影や診断の効率化に貢献する。従来の5メガピクセルモノクロの性能を継承しており、日本乳がん検診精度管理中央機構よりマンモグラフィ診断用適合ディスプレイとして、さらにFDAよりブレストトモシンセシスとデジタルマンモグラフィ表示用としての認定を取得している。
ITEM2016 JVCケンウッド ブースインフォメーション
ブースNo.130
●ブース情報
TOTOKUの長年培ってきた独自のディスプレイ・テクノロジーによる医用画像表示用に要求される高次元の「表示性能」と「安定性」を、JVCの医療に求められる忠実な色再現技術と映像処理技術を、更に両ブランドのもつ固有技術を融合し、お客様とともに未来の医療の領域に「安心・安全」と「優しさ」の医用ソリューションを提案していきます。
主な展示製品
・デジタルマンモフラフィ/トモシンセシス画像表示用ディスプレイ
・医用画像表示用ディスプレイ
・病理用画像表示ディスプレイ
・Cloudによるディスプレイ品質管理コーナー
・術野4Kカメラ+4Kディスプレイ
・デジタルワイヤレスインターカムシステム
・X線胸部画像の注視点解析のデモンストレーション
マンモグラフィ/トモシンセシス画像表示用ディスプレイ
CCL550i2、MS55i2は、米国食品医薬品局(FDA)よりブレストトモシンセシス用として認証取得しました。
CCL550i2のマンモグラフィ/トモシンセシスのモノクロームのみならず、超音波・CT/MRIなどのカラーも同時表示した画像を、またMS55i2の画像の3倍化(Independentsubpixel drive)技術で、マンモグラフィ/トモシンセシスのより高精細で高品位な画像をご覧いただけます。
品質管理コーナー PM Medivisor Cloud
PM Medivisor Cloudは、当社が運営する医用ディスプレイ精度管理用クラウドサービスです。従来の院内管理サーバーソフト〝PM Medivisor〞をメンテナンスフリーであるクラウドサービスに移行することで、保守コストを削減できます。またインターネット経由でロケーションフリーの管理を実現できます。
視線検出装置によるX線胸部画像の注視点解析コーナー
JVC独自の視線検出技術を活かし、経験豊富な読影医のX線胸部画像に対する注視点を測定・可視化することで、どのように画像診断されているかを解析したデモンストレーションです。
今後、本装置を使用した読影教育システム等への応用が期待されます。
当ブースで実際にX線胸部画像を診て、ご自身の注視点を確認してみませんか。
資料ご提供
「X線胸部画像の注視点解析」群馬県立県民健康科学大学・大学院教授 小倉 敏裕 様
ITEM in JRC 2016ブース No.130 パシフィコ横浜展示ホール