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放射線治療
Pepper がブースのPRをする中、サイバーナイフ M6シリーズが稼働し、腫瘍に見立てた人形を追尾する様子が目を引いた。サイバーナイフでも最新型となる同製品 は、治療部位に合わせたトラッキングシステムなど、従来の製品でも定評のあった機能に加え、新たにマルチリーフコリメータを搭載することでより進化を遂げ ている。26対52枚のリーフで構成されたマルチリーフコリメータは、腫瘍の形に合わせて対象範囲を定め、多様な症例に対応した照射を可能にしている。こ れに加え、従来からの固定コリメータ、Iris可変コリメータも治療目的に合わせて用意されている。
サイバーナイフM6シリーズ
新たに搭載されたマルチリーフコリメータ。標的の形に合わせて照射範囲を変
え、不要な部位への照射を避けることができる。
放射線治療
CT技術と放射線治療技術を融合させた本製品は、患者を寝台に乗せたまま、治療前のCT撮影から放射線治療に移行できるため、CTから治療装置に移動する際のタイムラグが解消される。すでに国内で49台が稼働しており、昨年開設されたトレーニングセンターでは、実機を用いながら治療計画のトレーニングを行うことも可能だ。また、セットアップからQAにいたるワークフローを統合管理でき、中でもQAツールは非常に使いやすいと好評を博している。特に、標準QAセットは、初めてトモセラピーを使用する医師や診療放射線技師などがスムースに業務を行えるよう構成されている。ブースでは本製品の装置のほか、ガントリ内部をLEDで再現したトンネル状のゲートが設置され、実際の照射の様子を想像しやすい展示となった。
ITEM2016 日本アキュレイ ブースインフォメーション
ブースNo.334
サイバーナイフM6シリーズ
国内1号機、稼働開始
マルチリーフコリメータ(MLC)が搭載されたサイバーナイフシステム。小さいサイズの腫瘍に加え、MLCを使用すれば、比較的大きなサイズの腫瘍にもロボット機動性を活かした治療が可能だ。多様な症例への対応に備え、治療計画装置の計算速度も改善した。
トモセラピーHシリーズ
IMRT専用機から汎用機へ
2種類の照射モードに加え、線量計算・最適化を高速化するVoLOTMや正常組織保護とスループット向上に貢献するTomoEDGETMのオプションにより、高い汎用性と照射精度を兼ね備えた放射線治療機器となった。また、セットアップからQAにいたるワークフローを統合管理でき、業務の軽減に貢献する。