コニカミノルタジャパン

http://www.konicaminolta.jp/healthcare/item/index.html?cid=JPH1602Z05

取材製品情報

PACS

Bone Suppression/経時差分処理

コニカミノルタが新たにリリースした画像処理技術である。
 
 「Bone Suppression」は、肋骨の裏にある病変を見えやすくするため、鎖骨・肋骨の減弱像を高度なアルゴリズムによって生成する。処理過程としては、まず肺野領域を抽出し骨を認識。その部分の信号を減弱させ、骨のない画像が出来上がる。画像処理は画像を受信後バックグラウンド処理で行われ、処理された画像はオリジナル画像とともに、瞬時に呼び出すことができる。読影経験の浅い医師の助けにもなる機能だ。

 「経時差分処理」では原画像では見わけにくい、前回の画像と今回の画像の経時変化を強調した差分画像を生成する。ポジショニングによって左右・前後の傾きがあっても安定処理が可能で、前回からの病変変化を判断するのに有用なアプリケーションである。
 
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Bone Suppression 左:処理前 右:処理後

PACS

NEOVISTA I-PACS CX

 同社の「I-PACS」シリーズに新たに登場する本製品は、簡易の3D機能を搭載。さらに「All in one」をコンセプトに、これまで別々のシステムであったトモシンセシス対応のマンモビューワを、ECGビューワ・歯科用ビューワなどとともに一元化し、統合管理をできるようになった。

 ビューワは画像レイアウトを自在に設定可能。また、 ビューワ画面右上に表示されるインジケータで、全画像を見終わったかどうかが判別でき、見落としなどを防止する。

 従来、ECGビューワに表示できる心電図のグラフは、計測画面を画像として取り込んだものであったが、本製品ではMFER規格の波形データを取り込むことができ、ビューワ上での計測が可能になった。

 簡易機能ながら、高速で3D画像を作成でき、各社のシステムとも連携可能だ。
 
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X線

AeroDR OneShot長尺システム

同社ブースでも一際注目をあつめる「AeroDR OneShot長尺システム」はDR長尺撮影のワークフローを大きく変える製品である。通常、長尺撮影は数回に分けて曝射した画像を組み合わせることが多いが、同一サイズのAeroDRパネルを数枚組み合わせて使用することにより、一回の曝射でDRでの長尺撮影を可能にした。撮影した画像は約3秒で結合された状態で表示され、検査時間も大幅に短縮される。
 
 使用されるFPDは通常のAeroDRのため、他の撮影装置との兼用や、故障時のバックアップ用とすることもできる。パネルホルダーは取り外しが可能なため、立位だけでなく臥位での撮影にも対応する。また、受像部に回転機構を搭載し、患者に負担をかけない自然な体位での撮影が可能だ。

 
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ブースインフォメーション

ITEM2016 コニカミノルタジャパン ブースインフォメーション
ブースNo.136

 
●ブース情報
 コンセプトは「ミライ、ミセル、コニカミノルタ」。1度のX線照射で長尺撮影を可能にする「OneShot長尺システム」をはじめ、臨床現場に貢献する最新の画像処理技術、クラウドサービスの数々を展示。また、“ミライ、ミセル”ゾーンでは、コニカミノルタ独自の画像処理技術とセンシング技術にICTを融合したケアサポートソリューションも紹介する。是非ともコニカミノルタの描く未来を体感いただきたい。

 
AeroDR OneShot長尺システム
 このたびDRの即時性を最大限に活かした高速ワークフローと、患者様負担の軽減が期待できる「OneShot長尺システム」を発売した。当製品の特徴は、DRシステムながら、1ショットで長尺撮影を可能としており、使用するAeroDRパネルは、1417サイズ、1717サイズ同士のパネルを組合せて使用可能なため、他撮影との兼用も可能である。また、X線照射後約3秒で結合画像のプレビュー表示が可能であり、長尺撮影を大幅に効率化することができる。
コニカ-1
AeroDR

 
NEOVISTA I-PACSシリーズ
 I-PACSシリーズは、充実した標準機能とユーザーフレンドリーな画面設定、マンモ、画像処理等の豊富なオプション機能、医療I T サービス「infomity」等を活用し、お客様の様々な運用形態やニーズに対応。これまで培ってきた経験と高い技術力を軸に、急性期医療から在宅医療まで切れ目なく、患者様と医療者をつなぐ、地域連携、グループ連携の実現に挑戦し続けている。
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NEOVISTA I-PACSシリーズ

 
画像処理技術 胸部Bone Suppression処理
 胸部Bone Suppression処理は、胸部画像の前方肋骨、後方肋骨、および鎖骨の信号を減弱させる技術である。通常、医師が頭の中でイメージしている、「鎖骨/肋骨の減弱像」を可視化することで、肺野内の骨に重なる病変が確認しやすくなり、病変の見落とし防止、正常判断の後押し、読影時間の短縮といった、読影効率向上が期待できる。
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元の撮影画像(左)、Bone Suppression処理画像(右)

 
●セミナー情報
ランチョンセミナー27
「タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)を用いた新しいX線診断技術の臨床価値」

日時:2016年4月17日(日)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター3階 313+314会議室
司会:織田弘美先生(埼玉医科大学病院 整形外科)
講演:遠藤登喜子先生(国立病院機構 名古屋医療センター)
   吉岡浩之先生(埼玉医科大学病院 整形外科)

 
コニカ
ITEM in JRC 2016ブース No.136 パシフィコ横浜展示ホール