http://www.yokogawa.com/jp-mis/
RIS
2年前より富士通と未来医療分野での提携を行っている同社では、富士通の得意とする電子カルテシステムと、同社が従来より得意とする放射線領域でのITソリューションを融合させ、製品名はそのままに、新しいバージョンのものをこの2016年4月15日より発売開始、ITEM2016で新しく発表していた。従来のベース機能は保持し、ユーザの操作性は維持したまま、両社の特長を活かしたオプションが多種多様に用意されている形となっている。
ShadeQuest/RISでは、従来のRIS情報のほか、病理検査・生理検査データなど、他科から入力されたカルテデータを参照可能。当日の予約状況や検査の進捗なども参照でき、総合的なBI(ビジネスインテリジェンス)の技術により、治療方針などの検討に役立てることができる。また、表計算ソフトのピボット形式で統計出力も可能となっている。
PACS
ShadeQuest/ViewR-DG、ShadeQuest/Reportでも新しい機能が多岐にわたり追加された。
ShadeQuest/ViewR-DGも電子カルテとの連携を強化したが、特に各診療科との連携に着目し、今まで同社が着手していなかった整形領域での計測機能を追加した。現在は9種類ほどのケースに対応しているが、今後の拡充が期待される。
CT画像などでは、MPR画像を同じ画面内で表示枠を指定して切り替えるシステムに変更、スライス厚のプリセットを作り、厚を変更して検討したあと、ワンクリックで戻せるようになった。
同ビューアで作った画像リストセットは、レポートに引き継ぐことができる。
ShadeQuest/Reportでは、従来所見を記入するのが主な目的であった情報を、カンファレンスやIVRに活用することを目指し、従来は別画面で開いていた電子カルテをボタン1つで同時表示、キー画像(マルチフォーマットに対応)を1操作で貼り付けなど、簡便かつ充実したレポート作成を可能にした。
もっとも注目したいのは、BOOK機能。所見を作成する傍ら、その症例に関する論文のPDFや、類似症例のPPTや各種画像データを、簡便に挿入可能。これによりレポート作成と同時に、論文作成の下地や、カンファレンスやティーチング用資料の下地も作っていくことができる。
所見メモ欄は文字数制限を広くし、カンファレンスの経緯を書き込むことも可能。また、所見と画像をタグ付けすることで、同一所見をキーワードに複数の症例を並べて検討することもできる。カンファレンスに参加した医師だけでなく、参加できなかった医師、後輩の医師にも院内の所見情報をながく共有していくことができる。
公開範囲は、全体共有、自分のみの双方に切り替え可能であり、これからユーザ・施設ごとに使い勝手の良いスタイルを目指していくことができるだろう。またそれによってあがってきたニーズに対して、今後も様々な企業との提携も視野にいれながら、柔軟に対応してきたいとしていた。
ビューア画面
ITEM2016 横河医療ソリューションズ ブースインフォメーション
ブースNo.434
●ブース情報
ここが見どころ
ITEM2016では、この1年のお客様からのご意見を取り入れ、機能・連携性を向上させた製品群をご紹介する。
PACS関連では、計測機能の強化や設定画面の見直しに加えて、カンファレンスや学会発表などに使用する資料を簡単に作成できる機能など、読影から日常業務まで幅広く支援している。
ぜひ弊社ブースへ足をお運びいただき、進化した製品群を皆様の目でお確かめいただきたい。
所見レポートシステム ShadeQuest/Report
読影効率向上のキーの一つであるレポートシステム「ShadeQuest/Report」の機能を向上させた。所見に入力した疾患名と画像を紐づけて管理し、専用パレットに症例ごとに並べて表示できる機能を追加した。読影業務を支援するとともに、教育用データの収集にも活用できる。内視鏡所見では、臓器、診断名などテンプレートで選択入力することができ、AND、ORを用いた検索が可能。
さらに、超音波検査画像においては、所見入力テンプレートに数値を自動的に反映させることができるなど、転記等の煩雑さを軽減する。
ゼロフットプリント画像ビューア ShadeQuest/ViewAir
院内の情報システムが普及・進化したことにより、画像情報は従来と比較してより幅広く活用されるようになった。同じ画像を見ながらの意見交換や、他科・他院の医師に意見を求める場合など、情報の交換・共有においては、居場所を固定されないモバイルデバイスが有効である。
ShadeQuest/ViewAirは、モバイルデバイスを活用した画像情報の共有を実現し、多忙な医療従事者を支援する。
●セミナー情報
ランチョンセミナー6
日時:2016年4月15日(金)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター3F(311+312)
演題:どこのPACSメーカーでも連携OK!!?
ゲーム感覚で自然に診断力が上がる!?
画期的なPACS関連ソフトウェアが出来ます!!
座長:独立行政法人国立病院機構東京医療センター
放射線科 医長 樋口順也先生
演者:竹田綜合病院放射線科 科長 松永賢一先生