軽量化・スマート化と線量の両立を実現し、常識を覆した話題のポータブルX線装置である。昨年秋にリリースされて以降、予想を上回る売り上げを見せている。
従来のポータブルX線装置は、充分な画質を得るためのX線出力器の存在が、機体を重く、大きくしてしまうという問題があった。本製品は富士フイルムの優れた技術である高感度FPD(CALNEO Smart)とバーチャルグリッドを活用し、より少ない線量で診断に必要な画質を確保する。出力器が小さくなり、重量はわずかに90kg、奥行きは770㎜というポータブルX線装置が実現した。
モーターが搭載されていなくても片手で動かせるほど軽く、足元は四輪のキャスターとなっており、回転や前後の移動も簡単にできる。また、一体型の操作パネルは自由自在に動かせるので、様々なシーンで操作や画像の確認をしやすくなった。
4時間で充電が完了し、最長12時間での使用が可能(20ショット/時)。さらに、電池残量がが少なくなってしまった場合でも、AC電源から充電をしながら撮影を続けることができる。また、CALNEO Smartの充電や共有、固定のためのキーロックなどは専用の多機能スロット「Smartスロット」で行える。
凹凸が少なく、ケーブルが少ない外形のため、手入れもしやすく、清潔性に優れている。さらに、これまでにない黒とシルバーを基調にしたスタイリッシュなデザインが好評を得ている。今回、試作として展示されたハローキティをあしらったデザインが今後登場予定である。