インジェクター
マルチCTの高い性能を充分に引き出し、診断目的に応じた造影テクニックを可能としたCT用造影剤注入装置「DUAL SHOT GX7」。造影検査の再現性を高め、患者間の造影剤量の適正化を図ることが可能だ。
本製品はユーザビリティを優先しており、その特徴としてInjector操作画面にHome画面を設け、プロトコルのユーザー別設定、小児モード、注入結果画面、注入プロトコルの設定などを集約することができるSmart Touch Systemを採用した。
このほか、SDカードスロットを設け、新しいプロトコルのインストールもSDカード一枚で行えるようになった。例えば小児検査の際、新規情報を組込んだのちに小児用のワンタッチアダプタを装着するだけで自動的に小児用設定画面へと移行することができる。
造影検査の再現性、患者間の造影剤量の適正化、ユーザービリティを優先した造影剤自動注入器「DUAL SHOT GX7」
その他
造影剤と生理食塩水の高効率での混合は、比重の大きい造影剤と比重の小さい生理食塩水の層が分離して分かれチューブ内で十分に混和させることは非常に困難であったが、同社のミキシングチューブ「SPIRAL FLOW」は、独自の流路設計によりチューブ内にらせん流(渦)を生成させて、効率よく撹拌させることが可能となった。
この技術は、造影剤を拡大管に導入し、ジェット流とすることで外周方向に拡散させ、同時に生理食塩水を円周方向から導入することで、円錐部に至るらせん流を作りだし、両者を衝突、乱流化させることで混合効率を向上させるというもの。このチューブは同社インジェクターにも導入されており、安定した画像取得に貢献している。
ミキシングチューブ「SPIRAL FLOW」は、比重が違うため同時注入が難しかった生理食塩水と造影剤を無理なく混和することが可能。