https://www.healthcare.siemens.co.jp/
その他
FAST 3D Cameraは、precision medicine を更にサポートするCTで初めてのAI機能である。CT検査において、被検者の特性に応じたポジショニングは非常に難しく、ずれが生じれば検査に影響を及ぼしてしまう。
これを解消するために、多くの時間を費やすポジションニングの自動化を目指し効率よく正確にサポートするために生み出されたのがAI搭載の本製品だ。
患者の身長、体型、位置を3次元カメラで取り込み、体軸方向の体幹部領域・寝ている方向をAIが認識。テーブルの高さと身体の厚みを計測し、患者がアイソセンターになるよう寝台の高さを調節する。
ボタンを1つ押すだけで自動的に計測可能なことに加え、位置決め撮影の開始位置まで移動も可能。
迅速で正確な検査を支える、大きな役割を果たす装置である。
PACS
まるで各モダリティ毎のWorkstationを操作しているかのように画像を扱える、オールインワンPACS。
2Dとトモシンセシスを合成して表示したり、Insight 3Dによって立体的な情報を簡便に提供できる。将来的にはAIの活用も展望に入っており、さらなる機能充実がなされる見込みだ。
マルチモダリティソリューション
同社のCTとAngioを連携させることで検査を効率化するマルチモダリティソリューション。
CTとAngioの各装置でお互いの位置情報が認識されているため、CTからAngioへの切替においてガントリの後退距離を最小限にとどめ、スムーズな移行が可能となる。さらに同機能によって、撮影した画像どうしの位置合わせも自動で行われる。
また1つのシステムで双方を管理することで、患者登録も片方のデバイスに登録すれば相互に共有される。
2つの機器をあたかも1つのモダリティであるかのように扱える、ストレスフリーかつ迅速な検査への大きな一歩だ。
MRI
MAGNETOM Vidaは、患者個々人に合わせた治療を行うPrecision Medicineの拡充に大きく貢献する。
脊椎コイルに呼吸感知センサを設けるなど患者の生理機能を予測、患者の体型を自動認識して磁場均一度を調整し精度を向上、液晶に表示される患者の人体模型にタッチすることでその部位に最適な磁場へ自動調整、と患者に適した検査を自動化の恩恵のもと行える。
またCompressed Sensingも可能で、従来の約1/10まで時間を短縮しながら、息止めによる患者の負担も軽減するため、患者を思いやりながらワークフローの大幅な改善をもたらしてくれる。
サービス
同社の医療クラウドサービスであるteamplayの延長として計画されているデジタルヘルスサービス。
ネットワークを拡大し他社のアプリケーションやサービスまでもクラウドで接続、サードパーティのユーザであっても、teamplayのように処理された情報のフィードバックを受けることができる。
日本での運用は未定だが、アメリカでは既に試験運用を始めているとのこと。メーカの枠を飛び越えて、連携の利便性を大胆に追求したサービスといえる。
CT
SOMATOM go.Topは「被検者に優しい検査」を追求したCT装置だ。
手元のタブレット端末によって、被検者に寄り添い不安を和らげながら効率的なオペレーションが可能。
またTin Filterを用いたX線スペクトラム変調技術が、被ばく線量を通常の1/50、一般の胸部X線撮影と同程度にまで抑制する。
更にTwinBeam Dual Energy技術で同時に2種類の画像データを取得するため、正常組織と異常組織の鑑別のほか、腫瘍学分野での活用も見込める。
患者の特性に左右されない個別化医療のニーズに応え、かつオペレーターも快適な使用感を与える装置と言えるだろう。
マンモグラフィ
注目の高まる高濃度乳腺(デンスブレスト)に意識を向けつつ、同時にワークフローの改善を図ったデジタルマンモグラフィ。
撮影と同時に乳腺濃度の測定も⾏うInsight BD機能によって超⾳波検査などの必要性を評価、⾼濃度乳腺の被検者にその場で超⾳波検査を勧めることができる。またDual Energyとサブトラクション法を併用した高精度造影マンモグラフィ撮影は、腫瘍の良悪性の判別など精密な組織鑑別が短時間で可能となる。
しなる素材で作られ角の丸まった圧迫板は、乳房にかかる圧力を分散してくれると同時に胴への痛みも和らげる。迅速な診断を可能としつつ、形状・素材においても被検者の負担が考慮されている。
超音波
サイズのコンパクト化と、ハイエンドモデルに劣らない画像の両立をコンセプトとした汎用超音波画像診断装置。
床面積は従来比約60%、さらに5つのアクティブプローブポートが移動先でのプローブ差し替えの手間を削減する。その一方「もっと肝実質を見たい」との声に応えた“画作り”にもこだわり、同社のシアウェーブエラストグラフィアプリケーション「Virtual Touch Quantification」を搭載。肝硬度計測や肝繊維評価、及び心臓計測をワンクリックで容易に行え、サイズ・性能の両面でスムーズな運用が可能。
シーメンスヘルスケア ブースインフォメーション
ブースNo.435
MRI装置「MAGNETOM Vida」
BioMatrix Technologyを搭載した3T MRI装置「MAGNETOM Vida」を初出展。MRI検査のスタンダードを牽引する多くの新技術を紹介する。
Image-Guided Therapy
手技は複雑化し、同時に高い安全性と低侵襲性が求められる外科的治療領域に向けて、新コンセプト「nexaris Thrapy Suite」をはじめとする高度な治療支援ソリューションを紹介する。
CT装置
先端技術を搭載したCTシステムを紹介。理想のCT検査環境を、より身近なものにするために、新たな可能性を提案する。
Digital Health Services
デジタル化は医療に変革をもたらす大きな可能性を秘めている。クラウドソリューション「teamplay」をはじめ、医療施設が個々の患者にとって最適な医療を提供するために欠かせないデジタルヘルスサービスの数々を紹介する。
セミナー情報
●セミナー名:Expanding Precision Medicine through innovation
日時:2018年4月13日(金) 12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター 3F 303
司会:伊東克能先生(山口大学大学院 医学系研究科 放射線医学分野)
演者:Dual Source CTはどのようにして〝precision medicine〞、〝personalized medicine〞に貢献するのか?
吉田守克先生(天草地域医療センター 放射線科)
演者Ⅱ:Dual Energyイメージングを腹部救急にどう役立てるか?
後閑武彦先生(昭和大学 医学部 放射線医学講座)
●セミナー名:Simultaneous Multi-Sliceを用いた脳神経領域の臨床および研究用MRI撮像
日時:2018年4月14日(土) 12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター 3F 303
司会:岡田知久先生(京都大学大学院医学研究科・医学部 脳機能総合研究センター)
演者:堀 正明先生(順天堂大学医学部・大学院医学研究科 放射線医学教室放射線診断学講座)
主な展示製品
MRI装置「MAGNETOM Vida」
CT装置
分子イメージング装置
マンモグラフィ「MAMMOMAT Inspiration」
超音波画像診断装置「ACUSON S2000 HELX Evolution」
Image Guided Therapy「 nexaris Angio-CT」
Digital Health Services「teamplay」