EIZOは、医療機器からの様々な形で送信されるX線照射情報を一元管理し、医療情報と統合して2次利用するコミュニケーションシステム「DOSE MANAGER」を開発した。同製品は、患者の被ばく線量を推定し、管理することを可能としている。
被ばく線量の管理は、平成30年度の診療報酬改定に伴い、算定条件(施設基準)の1つに「適切な管理を行っていること」が挙げられた。従来の画像診断管理加算1と2に加えて3が追加された。そこで、同社のDOSE MANAGERに注目が集まっている。
EIZOの被ばく線量管理システムの主な特長は「被ばく線量情報の自動収集」「被ばく線量データベースの構築」「被ばく線量情報の活用」の3つ。既存の電子カルテシステムやRISシステムと連携が可能で、様々なX線検査の被ばく情報を施設内の端末で情報共有することが可能であるという。
DOSE MANAGERの主な特長をみると、まず、撮影装置からのRDSR(Radiation Dose Structured Report)を受信できる。被ばく線量情報を自動収集し、照射情報の取得管理を行う。施設独自の線量データベースを構築できることで、臨床及び研究への活用も可能となる。管理された照射情報から患者のダメージである被ばく線量が算出できることも大きな特長だ。Reportフォームは施設や検査種別ごとにカスタマイズが可能で、被ばく線量情報をRISや電子カルテシステムに送信できる。XML形式のファイル出力に対応できるという。そして、Japan-DIR(Dose Index Registry)構築プロジェクトに参画しているという点も見逃せない。