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AI技術を用いた画像解析ソフトウェアAI-Rad Companionは、4つの機能で放射線科医のルーティン作業の負担を軽減し、読影における診断精度を向上させる。
「Brain MR」は、頭部MR画像から自動的にセグメンテーションし、脳の各部位ごとの正常なデータベースと比較することによって、異常のリスクを解析。その結果を画像とレポートとして提供する。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病等のリスク評価に活用できる。
「ChestCT」は肺結節検出、肺実質の計測・表示、心臓容積、冠動脈カルシウム計測、大動脈計測、胸椎骨計測、Pulmonary Density(肺密度計測)など、胸部CT画像AI解析受託サービスを提供する。同製品について、西井達矢氏(国立循環器病研究センター 放射線部医長)は「肺や各肺葉だけでなく、異常陰影のセグメンテーション精度が高い。肺炎のCT画像に対するこれまでの定性評価から、精緻な定量評価を行いたいという気持ちになる。提供されるVR画像も主治医や患者にとってわかりやすく、『伝わる』レポートにつながる可能性を感じる」と評価する。
「Prostate for Biopsy」は、MR画像から前立腺のセグメンテーションを自動的に行い、前立腺の体積を自動計測する。その結果を反映した画像上に放射線科医が病変部をマークし、データを超音波画像診断装置に送信することで、超音波における生検を行う際の補助として活用することができる。
「Organs RT」は、CT画像における臓器の輪郭を自動的に描画することで、放射線治療計画のワークフローをサポートする。
同社のAIを搭載したアルゴリズムにより、これらのソリューションは画像データのポストプロセッシングを行い、各種業務を自動化することで、院内の業務負担の軽減や迅速かつ正確な診断へとつながる。
「Brain MR」で解析した多発性硬化症の症例
「ChestCT」で各部位の計測・定量化・時系列化を進める取り組み