MRI
MRI機器としては、4月11日に発表した『uMR Omega V10』を出展した。75cmボアと大口径で、関節の撮影などでポジショニングの作業性と患者の快適性が得られる。磁場の均一性が高いのも特徴で、最大60×60×50cmと大きな撮像視野(FOV)を設定でき、広い領域の撮影などで威力を発揮しそうだ。コイルには、RF素子を高密度実装し、「ブランケットのような」高い柔軟性を持つ3種類の「SuperFlex Coil」を提供している。
ソフトウエアとしては、ディープラーニングを用いて高速撮像を実現するACS(AI支援圧縮センシング)や、ディープラーニングを用いてSN比向上と高分解能を両立させる画像再構成技法DeepRecon、ガントリー上部に設置したフェーズドアレイミリ波レーダーにより非接触呼吸同期をかけるEasySense、自動位置決め機能のEasyPlanなど、高画質化やワークフロー改善を実現するソフトウエアを搭載している。
United Imagingは、AI開発に特化したUnited ImagingInteligenceを傘下に持つ。uAiF(I AI for Imaging)をブラ
ンドとして掲げ、今後、AIソリューションの開発力、開発スピードを売り物に販路拡大を進める考えだ。
uMR Omega V10
CT
中国上海にグローバル本社を置く医用画像機器メーカーの日本法人United Imaging Healthcare Japanは昨年に続く2回目のITEM出展となった。主力機器としては、320列640スライスのCT『uCT 960+』と、3テスラMRIの『uMR Omega』などを出展した。
『uCT 960+』は16cm幅を1スキャンでカバーする320列640スライスのエリアディテクターCT。0.25秒/回転と高速で、1心拍以内、呼吸停止なしでで心臓を撮影できる。
ボアサイズは82cmと大口径で、ガントリーのチルトは最大30°を実現している。X線管球には30MHU(ヒートユニット)と熱容量の大きなタイプを採用した。また、検査室天井にはシーリングタイプの3Dカメラを搭載、ポジショニングの自動化を実現した。
同社はモダリティのAI化を積極的に進めており、『uCT960+』にも心臓撮影を支援する機能として、ディープラーニングにより冠動脈を自動抽出し、モーションアーチファクトを低減するuAI CardioCaptureを搭載している。
uCT 960+
United Imaging Healthcare Japan ブース No.B4-13
今回の見所
“AI for Imaging”をキーワードにさまざまなAIを活用した新技術が各モダリティに搭載されています。今回、ブースではuMR Omegaと国内初出展となるuCT 960+を展示します。是非ブースにて弊社AIドリブンの新技術をご体感ください。
MRIシステム uMR Omega
AIを利用したuAIFIテクノロジープラットフォームが新登場した。これは、高速撮像法や画像再構成法に加え自動位置決め、患者呼吸をレーダーでモニタリングする機能など、検査全体のワークフロー改善を中心としたソフト・ハードウェアソリューションを含む。また、自在に取り扱うことのできるSuperFlexコイルなど新たなハードウェアに対応する。
CTシステム uCT 960+
640スライスで16cmをカバーし、0.25秒/回転の高速撮影により1心拍で心臓検査が可能となる。さらに、最適心位相を選別するCardioXphaseやAI技術による冠動脈モーションアーチファクト低減技術 CardioCaptureを利用することで、高精度なCT画像を提供する。また、uAI Visionは、CT上部の3DカメラとAIによる患者体型のモデリング情報をもとに、検査の円滑なワークフローの改善につなげる。
MIシステム uMI 780
新たに3つの新しい画像再構成アルゴリズムが登場した。Hyper Iterativeは、更新回数ごとに増加するノイズを抑制するために罰則関数をアルゴリズムに組み込むことで、画質と定量性の両方を向上できる。また、AI技術を利用したHyper DLRとHyper DPRでは、ノイズ低減、コントラスト改善、定量性向上が期待できる。ブースでは、これらのPET画像をワークステーションで紹介する。
United Imaging Healthcare Japan株式会社
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