~キヤノンメディカルシステムズが専用の超音波Aplio i800 EUS装置を開発~
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(以下キヤノン)とオリンパス株式会社が1月15日、ステーションコンファレンス東京(東京都千代田区)で超音波内視鏡システムで協業することを発表した。
今回の発表で注目すべき点は、キヤノンが超音波診断装置の画像技術に強みをもつため、画像診断装置を開発と生産をし、消化器向け内視鏡でシェア7割超のオリンパスが超音波内視鏡と組み合わせて、高画質診断のできる製品を販売というところだ。協業することで、販売力強化の相乗効果、新たな診断方法拡大、更なる画質・診断性能の向上などに期待をしている。
また両社は超音波内視鏡検査における技術の革新、診断性能の向上を目指し、国内外に展開していく旨を表明した。
超音波内視鏡とは、すい臓がんの検査などに使われるものであり、内視鏡の先に超音波画像装置が装着されていて消化管壁の構造などを詳細に観察することができる。超音波内視鏡検査の中でも、すい臓がんは初期症状が出づらく、早期発見と治療が非常に難しいものだったため、この協業は医療水準の向上へ貢献していくだろう。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 瀧口登志夫氏 コメント
「オリンパスと協業することで、当社の最新技術を提供することができる。より多くの患者様に優れたものをお届けできることが大変喜ばしいと思っている。当社は患者様にとってよりよい医療を目指していきたい」
オリンパス株式会社 エンドスコピックソリューションズディビジョンヘッド(最高内視鏡事業責任者) フランク・ドレバロウスキー氏 コメント
「これからは画像診断領域についても力を注いでいきたい。高い超音波画像技術を持つキヤノンと協業できて大変嬉しく思っている。今後、両社で協力して需要に応えることのできる製品や技術の提供をしていきたい」