【ITEM2024取材速報】シーメンスヘルスケア/SOMATOM Pro.Pulse・MAGNETOM Cima.X・MAMMOMAT B.brilliant・CIARTIC Move・Syngo Carbon
SOMATOM Pro.Pulse
今年の2月に発売されたばかりの新型CT。その注目の高さゆえに今回も同機のまわりは人でごった返していた。SOMATOM Pro.Pulseは、2対のX線管と検出器が同時にデータを収集する第5世代のDual Source CTである。最大の強みを発揮する心臓検査では新機能である画像補正技術「ZeeFree」によってマルチスライスCTの継ぎ目が解消され、連続性を保った心臓CT画像により、高心拍や不整脈が見られる場合でも、信頼性の高い画像を描出できる。
また、AI技術を用いて開発された全自動撮影システム「myExam Companion」がSOMATOMシリーズのDual Source CTでは初のお目見えだ。これは検査目的に応じて撮影後の画像処理が必要とされるときでも、自動で画像処理をするため、撮影後の画像処理時間が大幅に短くなる。同機は、AIの自動化技術を組み合わせたことで、ルーチンの検査から先進技術の応用まで、診療放射線技師のスキルあまりを問わない誰もが活用できる理想のCTと言えるだろう。
MAGNETOM Cima.X
MAGNETOM Cima.Xも2024年2月発売のニューモデルだ。脳神経領域の高度な研究用に開発された3TMRI。
強力な傾斜磁場を用いた拡散強調画像により、脳や体内の微細な構造を高コントラストで描出する。患者ケアと研究領域において活躍するため、最大傾斜磁場強度200mT/mの超強力傾斜磁場コイルを採用し、非常に優れたパフォーマンスをもたらす。また、Deep Learningを用いた画像再構成技術であるDeep Resolveにより、撮像時間の短縮と高画質化を同時に実現している。
さらに、今回新たに開発・搭載したアプリケーション「Open Recon」により、装置上でリアルタイムに画像再構成が行えるようになったのもありがたい。
同機は研究の成果をあますことなく臨床への応用できる期待のMRIといえる。
MAMMOMAT B.brilliant
MAMMOMAT B.brilliantは今年6月に診療報酬改定において点数加算が発表された、乳房トモシンセシス検査に対応する新型マンモグラフィ。
業界で最大の±25°(振り角50°)の広角3D撮影を5秒ほどで撮影する。撮影時間の短縮は、被検者の負担を軽減できるほか、スタッフの業務効率 を向上し、検査枠の増枠などにもつながる。 また、困難な体勢を強いられるMLO撮影のポジショニング時に、従来よりもスペース確保を考慮し、X線管のみ移動する機構を備えることにより、ポジショニングしやすい環境を提供している。患者と診療放射線技師に優しいマンモグラフィと言えるだろう。
CIARTIC Move
MAMMOMAT B.brilliantは今年6月に診療報酬改定において点数加算が発表された、乳房トモシンセシス検査に対応する新型マンモグラフィ。
業界で最大の±25°(振り角50°)の広角3D撮影を5秒ほどで撮影する。撮影時間の短縮は、被検者の負担を軽減できるほか、スタッフの業務効率を向上し、検査枠の増枠などにもつながる。また、困難な体勢を強いられるMLO撮影のポジショニング時に、従来よりもスペース確保を考慮し、X線管のみ移動する機構を備えることにより、ポジショニングしやすい環境を提供している。患者と診療放射線技師に優しいマンモグラフィと言えるだろう。
Syngo Carbon
Syngo Carbonは、患者中心のケアを考えた同社の誇るソリューション。
データの作成元や部門に左右されずに、すべての患者情報を一元管理してナビゲートする。
病院内の部門を超えたコラボレーションにより、医師や他の職種との関係性をより強化する。
またコストも低減させ経営面にも貢献し、患者の安全性も確保するすぐれたシステムだ。
IDM(Image and Data management)を活用し、病院全体のシステムを完璧に統合し、あらゆるデータにアクセスを可能にし、臨床面、法律面、また経営上の案件にも、データ管理を計画的に管理できる。
さらに今後は、Outcome Driven Imaging & Information System(ODIS)の特徴を生かし、画像診断やAI、データの管理という面での可能性を広げ、患者や病院内で働く者の一助になるだろう。