【ITEM2024取材速報】GEヘルスケア・ジャパン/SIGNA™ Champion・Revolution Ascend Elite

2024.05.10

SIGNA™ Champion

 SIGNA™ Champion は、ディープラーニング技術をはじめとする多数の先進技術を結集して開発されたMRIスキャナーである。
 検査空間は被験者の快適性向上をめざして設計され、コンパクトなレイアウト設計ながら検査体位での前後方位50cmを超えるゆとりある空間を追求した。患者テーブルは49cmまで降下することができ、被験者に優しい、負荷が少ない検査環境を実現した。
 さらに、軽量で柔軟かつエレメント同士の干渉を最小限に抑えることができる「AIR™コイル」は、被験者の様々な体型や部位に合わせた密着度の高いコイルセッティングを可能にする。被験者の快適性を向上させると同時に、全身領域の様々な部位を撮像することができるため、コイル選択やポジショニングを容易にし、ワークフローの向上に貢献する。
 また、SIGNA™ Championは稼働ヘリウム量を削減したマグネットが搭載されていることから、環境面での負荷を低減、ランニングコストを抑えた運用が実現できる。MRI導入から運用までを考慮した本製品のコスト効率の良さは、小規模な画像センターから大規模病院に至るまで、さまざまな医療施設にとっての財務負担を軽減し、長期的な経営を多角的にサポートする。

Revolution Ascend Elite

 Revolution Ascend Eliteは、日本の顧客との共同研究から生まれた知見を基に構想され、日本の日野工場を中心に日本主導で開発が進められたハイエンド製品である。
 本製品は、最先端のAI・自動化技術を搭載しており、検査ワークフロー向上には3D AIカメラ、画像ノイズ除去を目的としたAI画像再構成技術「True Fidelity DL」、そして新たに造影コントラスト向上を目的としたAI画像再構成技術「True Enhance DL」が搭載された。
 True Enhance DLは、デュアルエナジー撮影をすることなく、従来のシングルエナジー撮影により取得された120kVデータを入力として、AI画像再構成技術により造影コントラストを強調した画像を提供する。特に、ヨード系造影検査における画像コントラストの向上は、読影品質・効率を向上させ、より精密で正確な検査・診断を実現する。また、腎機能の問題から造影剤量を制限しなければならない場面や、生理的な原因から造影効果が期待通りに得られなかったケースにおいても画質を向上させることができ、安定したCT検査画像品質の提供を実現させる。
 Revolution Ascend Eliteの導入は、プレシジョン・ヘルスの前進に貢献する。