AZE、AZE展2012を開催~最優秀賞は片平和博氏(国家公務員共済組合連合会熊本中央病院)~

2012.02.28
片平和博氏
木下良正氏
豊成信幸氏
鈴木一史氏
望月純二氏
大橋芳也氏
横山博一氏
宮下康弘氏
和田大輔氏
本川綾子氏
村上康二氏
大野良治氏
似鳥俊明氏
大友 邦氏
畦元将吾氏
入賞者と審査員らによる記念撮影
 (株)AZEは2月25日、トラストシティカンファレンス丸の内(東京都千代田区)において『AZE展2012』を開催した。AZE展は、ワークステーション(WS)を使用した画像(解析を含む)の臨床的有用性を高め、最良の画像(解析)を生み出すことを目的に開催されており、今回で3回目となる。全国からCT画像72作品、MRI画像20作品の応募があり、当日は厳正な一次審査を通過した入賞10作品のプレゼンテーションが行われ、最優秀賞・優秀賞・特別賞が選出された。
 最優秀賞は、片平和博氏(国家公務員共済組合連合会熊本中央病院)の「絞扼性イレウス診断に直結する最適画像再構成法とは? ーイレウス患者の命と当直医を救うWSの腕の見せ所ー」、優秀賞は木下良正氏(医療法人社団水光会宗像水光会総合病院)の「Isolated IVth ventricleに対する神経内視鏡下中脳水道形成術の術前シミュレーション」および豊成信幸氏(国家公務員共済組合連合会熊本中央病院)の「非造影3D-MRAにおける肺動脈血栓症の有用性」、特別賞は皆川和貴氏(みなみ野ハートクリニック、代理発表者は望月純二氏)の「CTによる心臓周囲脂肪の体積測定」および鈴木一史氏(獨協医科大学病院)の「PET画像のVR表示でSUVを基準に色調を制御する手法」が受賞した。
各入賞作品のプレゼンテーション終了後には、大友 邦氏(東京大学医学部附属病院放射線科教授)座長の下、村上康二氏(慶應義塾大学医学部放射線診断科・核医学部門)が「マルチモダリティ時代の3D-PET/CT画像~腹部領域を中心に~」を、大野良治氏(神戸大学大学院医学系研究科 内科系講座 放射線医学分野 機能・画像診断学部門)が「MDCTにおけるCOPD評価の現状と将来展望:各種定量評価と被ばく線量低減を中心に」を講演した。
 閉会の挨拶として畦元将吾氏(同社代表取締役)は「AZE展は先生方のご応募があってこそ成り立つもの。来年もたくさんのご応募をお待ちしている。我々は、今後もそのアシスタントとして頑張っていきたい」と述べた。

 

 

【AZE展2012 受賞作品】
◆最優秀賞

「絞扼性イレウス診断に直結する最適画像再構成法とは?-イレウス患者の命と当直医を救うWSの腕の見せ所-」
片平和博氏(国家公務員共済組合連合会熊本中央病院)

◆優秀賞
Isolated IVth ventricleに対する神経内視鏡下中脳水道形成術の術前シミュレーション
木下良正氏(医療法人社団水光会宗像水光会総合病院)

非造影3D-MRAにおける肺動脈血栓症の有用性
豊成信幸先生(国家公務員共済組合連合会熊本中央病院)

◆特別賞
PET画像のVR表示でSUVを基準に色調を制御する手法
鈴木一史氏(獨協医科大学病院)

CTによる心臓周囲脂肪の体積測定
皆川和貴氏(みなみ野ハートクリニック)

◆入賞
非剛体領域に対するフュージョン機能を用いたsubtraction画像
大橋芳也氏(医療法人社団慶友会吉田病院)

AAAの3D画像及びBlood Flow Pattern ImageとShearing Stress
横山博一氏(心臓血管センター北海道大野病院)

PET画像のVR表示でSUVを基準に色調を制御する手法
鈴木一史氏(獨協医科大学病院)

CTによる心臓周囲脂肪の体積測定
皆川和貴氏(みなみ野ハートクリニック、代理発表者は望月純二氏)

乳房再建皮弁術に伴う皮膚穿通枝の描出
宮下康弘氏(慶應義塾大学病院)

経心房中隔穿刺法アブレーション手術 術前シミュレーション
和田大輔氏(社会医療法人生長会ベルランド総合病院)

手の屈筋腱断裂の評価 -CT画像をもとにした画像処理-
本川綾子氏(関西医科大学香里病院)