GEヘルスケア・ジャパン、創立30周年を迎え「healthymagination EXPO 2012」を開催
超高齢化社会を見据え、新型CT、MRI、X線回診車などを発表
川上 潤氏
GEヘルスケア・ジャパン(株)は3月30日、赤坂パークビル(東京都港区)にて「healthymagination EXPO 2012」を開催した。
はじめに、代表取締役社長兼CEOの川上 潤氏が同社の成長戦略について述べ、超高齢化社会を積極的にとらえて在宅医療やプライマリケア、画像技術に加えグループの強みであるバイオ技術などの提案を強化する「Silver to Gold戦略」、開発から製造まで一貫して日本国内で行う同社「魅力品質」を追求する「Japan Quality」、日本発の質の高い製品やサービスを世界に向けて発信する「IJFG(in Japan for Global)」、医療ITの活用を更に推し進めるほか、東北再生をモデルにするなど新しいアプローチを試みる「持続可能な医療システム」について述べ、政治経済の先行き不透明感や診療報酬改定などの要因は、同社の強みを発揮するにあたってポジティブに作用するとの見方を示した。日本技術陣が重要な役割を果たしたワイドボアMRIのDiscovery MR750w 3.0Tの紹介もあり、非侵襲的アプローチで従来なかった肝臓の脂肪含有率や鉄分を定量化できるアプリケーションや、医療機器には珍しい木目調の落ち着いた外観デザインも目をひいた。
はじめに、代表取締役社長兼CEOの川上 潤氏が同社の成長戦略について述べ、超高齢化社会を積極的にとらえて在宅医療やプライマリケア、画像技術に加えグループの強みであるバイオ技術などの提案を強化する「Silver to Gold戦略」、開発から製造まで一貫して日本国内で行う同社「魅力品質」を追求する「Japan Quality」、日本発の質の高い製品やサービスを世界に向けて発信する「IJFG(in Japan for Global)」、医療ITの活用を更に推し進めるほか、東北再生をモデルにするなど新しいアプローチを試みる「持続可能な医療システム」について述べ、政治経済の先行き不透明感や診療報酬改定などの要因は、同社の強みを発揮するにあたってポジティブに作用するとの見方を示した。日本技術陣が重要な役割を果たしたワイドボアMRIのDiscovery MR750w 3.0Tの紹介もあり、非侵襲的アプローチで従来なかった肝臓の脂肪含有率や鉄分を定量化できるアプリケーションや、医療機器には珍しい木目調の落ち着いた外観デザインも目をひいた。
久保敦子氏
続いて各製品担当より新製品の紹介が行われた。 まず久保敦子氏(CT Sales & Marketing)より、高齢患者の撮影に最適化され、16列CTで世界最小の設置面積を誇る国内開発のCT装置Brivo CT385が紹介された。設置環境が限られる日本の施設にマッチしたコンパクトサイズ(同社従来品に比べ25%小型化)で中小の病院に適し、撮影時の細かい位置決めが不要で高齢患者はもとより撮影者の負担も軽減される。高性能・省スペース・節電性能に優れたCT385は新興国のニーズにも対応する。
植田智子氏
植田智子氏(X線Sales & Marketing)は、ワイヤレスFPD搭載で、救急患者や撮影室までの移動が困難な患者にも対応可能な移動型汎用X線診断装置(回診車)SuperBee(スーパービー)を、実際に操作しながら移動性と容易な操作性をアピールした。取り外し可能なフラットパネルディスプレイと移動車本体をUWB(ウルトラワイドバンド)通信で結び、現場で深刻なトラブルとなる混信等を防ぐ(移動車本体と病院ネットワークとの接続はWi-Fi、有線、ディスクなどの記録メディアを選択できる)。
松葉香子氏
また、松葉香子氏(HCIT事業本部)より、昨年9月から深谷赤十字病院にて試験運用が続けられてきたクラウド型の医用画像の外部保管サービス「医知の蔵(いちのくら)」が本格運用の運びとなったことが報告された。専任システム管理者の不足やシステム投資額抑制の必要性、災害対策も含めたデータの保全など、現状の病院が抱える課題に答えるソリューションとなっている。冒頭に川上氏が述べたとおり、日本の現状と今後を見据えた、意図の明確な新製品が出揃った。